大怪我しても、の段4 ページ45
戸部先生に止められた小平太だったが、今にも泣きそうな目でAを見ている
Aも涙をこらえているかのような目で小平太を見た
七松「わかった。勝手にしろ!」
『小平太…』
走り去ってしまった小平太にAは、下を向く
戸部先生は、Aを医務室へ入れると大丈夫だと言い、部屋を出た
医務室に一人となったAは、自分の身体の怪我に悔しそうな顔をする
『怪我さえしなければ…!何で!何で!』
滝夜叉丸「A先輩?」
三木ヱ門「お、落ち着いてください!」
丁度、様子を見に来た四年生がAを落ち着かせる
今までに見た事がないくらい悔しそうな顔をしたAに四年生は、心配そうな顔をした
『私は、誰かを怒らせたり、傷つけたくないのに…如何して…』
タカ丸「自分を責めちゃだめだよ!」
守一郎「怪我だって、すぐ治ります!」
喜八郎「皆んな、心配してるんですよ。」
四年生は、励ましの声をかけるがAの表情は変わらない
誰よりも優しいからこそ、Aは責任を重く感じてしまう
その悲しさは、四年生にも伝わっていた
滝夜叉丸「とにかく、自分ばかりを怒らないでください。」
三木ヱ門「大丈夫ですから。」
四年生が、医務室を出るとAは身体を布団に落とした
四年生の言葉、小平太の表情が頭から離れない
その後にやって来た新野先生の診断から、Aは間も無く迫る六年生の任務に参加する事は不可能となってしまった
Aは頷くと、力だけは劣らないようにと次の日から体に影響が無いように戸部先生と剣術をしていた
その様子を六年生が悲しそうな目で見ていると知らずに
やって来た六年生の任務の日
先生方や忍たま達が六年生を送る中、Aは医務室から遠くを眺めていた
潮江「Aは、居ないのか…」
善法寺「これ以上怪我が酷くならない為にも、Aは安静にしてるしか無い…」
七松「行くぞ。いくらでも時間がある訳ではないんだ。」
小平太の言葉に頷くと、忍術学園を出て任務へ向かい出す
Aは門の閉まった音に、目を固く閉じた
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アクヤ - 覚えやすいし、面白い!だから、好き! (2019年9月7日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 歴史は覚えやすいですよね! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - そうなんですか!私は歴史が一番得意です! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 文系は全体的に得意です! (2019年9月5日 22時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - はい!ちなみになんですけど、好きなとか得意な教科はなんですか? (2019年9月5日 21時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年5月26日 22時