懲りないねの段2 ページ32
次の日の朝、
Aは目を覚まし、ふらふらした足取りで襖を上げると驚いた顔をした
『珍しい。今日は無い。』
何時もなら、部屋の前に大量の恋文が置かれているのだが、今日は置かれていない
Aは、少し不思議そうな顔をしたが、特に気にする事もなく私服に着替えて部屋を出ようとしたら、声にならない叫びが出た
凄腕忍者「おはようございます！Aさん！」
『おはようございます。それでは。』
ぴしゃりと襖を閉めたAだったが、外で開けてください！を連呼してくる凄腕忍者
Aは耳を塞いでいたが、可哀想になって来たのでゆっくりと開けた
『なんですか？』
凄腕忍者「何かに気づかないか？」
『髪切りました？』
凄腕忍者「切ってない！ほら、ほら！毎日あったはずのことが…」
『恋文のことですか？』
Aがさらっと言うと凄腕忍者は、きらきらした目になる
なぜ、ときめいているのか解らず、Aはゆっくりと後ずさるが、手をがっしりと握って来た
凄腕忍者「俺は、今日…Aさんに恋文を送れなかった…」
『自分の行動を見返したんですか？』
凄腕忍者「そうじゃない！…俺は、恋文に使っている手紙一式を切らしてしまったんだ！」
深刻そうな顔の凄腕忍者にAは、掛ける言葉に迷っていた
跪きながら、体を落とす様子に声を掛けないのは罪悪感がある
Aは、凄腕忍者の肩に優しく手を置くと、話を聞くことにした
『何かしたい事でも？』
凄腕忍者「Aさんは、やっぱり優しいな…！そう…俺は町に行ってAさんと手紙一式を買いに行きたいんだ！」
『それ、私が付いて行っていいものなんですか？』
凄腕忍者「俺は、Aさんと買い物と言う名のデートがしたい！どうか、頼む！」
『そんな頭を深く下げられると、申し訳ないです。わかりました。行きましょう。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アクヤ - 覚えやすいし、面白い！だから、好き！ (2019年9月7日 16時) (
レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 歴史は覚えやすいですよね！ (2019年9月7日 15時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - そうなんですか！私は歴史が一番得意です！ (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 文系は全体的に得意です！ (2019年9月5日 22時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - はい！ちなみになんですけど、好きなとか得意な教科はなんですか？ (2019年9月5日 21時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：satochan0101 | 作成日時：2019年5月26日 22時
