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目を覚ませ!の段5 ページ30

新野先生の言葉に先生方は、肩を震わせる


敵に操られ、仲間を攻撃する事になってしまったA


敵を許せないという気持ちが溢れ出す


山田先生「Aは、こんな事したくない筈なのに…」

木下先生「目が覚めたとしても、Aは自分を追い込んでしまう…」

土井先生「しかし、Aは誰一人の命を奪ってない…。操られたとしても優しい子だ…」


悲しそうな瞳で先生方はAを見つめる


すると、Aの頰を涙がつたった


『やだ…こんな事したくない…皆んなを傷つけたくない…』


苦しそうに呟くAに先生方は、目を見開く


Aの意識が戻ったのではと思い、名前を呼びかけるが、言葉は止まり目を開けることは無かった


その夜、Aは夢を見ていた


真っ暗な所で涙を流し続けている子供の頃の自分

Aは、それを自身も涙を流しながら見つめていた

自分の周りには傷だらけの仲間が居る


そんな恐ろしい夢を見ていた


次の日の朝、目をゆっくりと開けると自分が涙を流していた事に気付く


頭の中によぎる、昨日の光景にAは顔を布団に埋め、更に涙を流す


静かに泣き続けるAにやって来た新野先生が慌てて、駆け寄り背中を撫でた



新野先生「落ち着いて。大丈夫だ。」


『私っ、皆んなを傷つけたっ…怖い思いをさせた…何で、あんな事を…』


新野先生「君は操られてしまったんだ。でも、操られていても、君は誰一人死なせていない。」


『しかし…仲間を傷つけたのに変わりはない…』


新野先生「大丈夫。ちゃんと皆んなの所へ行こう。食堂に皆んな集まってるよ。」

Aは、頷くと装束に着替えて、重い足取りで食堂へ向かった

中へ入ると、心配そうな顔をしていた忍たま達が驚いたように目を見開く

乱太郎「A先輩…」

『すまなかった!許してくれなくても構わない…私は許せれない事をした…』


頭を深く下げるAに六年生がゆっくりと近づき、頭を優しく撫でる

ゆっくりと顔を上げると、笑顔の六年生がAに抱きついた


七松「良かったー!Aが無事で!」

立花「気に悩むことは無い。私達は、Aに怒ってなどいないからな。」

『なんで…』

「「「「「「仲間だろ?」」」」」」

ぞろぞろと他の学年も集まり、Aの無事に胸を撫で下ろした

あまりにも優しい仲間達にAは、悲しい涙ではなく、嬉しさの涙を流した

『ありがとうっ』


ゆうさん、ありがとうございました!

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設定タグ:忍たま , 逆ハー   
作品ジャンル:ラブコメ
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アクヤ - 覚えやすいし、面白い!だから、好き! (2019年9月7日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 歴史は覚えやすいですよね! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - そうなんですか!私は歴史が一番得意です! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 文系は全体的に得意です! (2019年9月5日 22時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - はい!ちなみになんですけど、好きなとか得意な教科はなんですか? (2019年9月5日 21時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年5月26日 22時

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