またもや惚れ薬の段 ページ35
『はぁっ…何で、ぼーっとしちゃうんだろ…』
自室で熱い息を吐き、頭が回っていない状態になっているA
静かな部屋に、Aの苦しそうな息の音だけが響いていた
こんなことになったのには、理由がある
ー 数分前
毒虫探しをしていたAは、喉を潤すために食堂行き、お茶を貰っていた
丁度、机の上にあった急須の中のお茶を許可を貰い、飲み始めた
しかし、一口飲んだ瞬間にAは、少し怪訝そうな顔をして、お茶を覗き込む
『…何時もと違うような…甘いんだよな、』
疑問が浮かぶも、喉がカラカラのAは特に気にすることなく、急須に入ったお茶を全て飲んでしまったのだった
ー
実を言うと、このお茶を入れたのは、薬騒動をよく起こす、善法寺伊作だというのは、Aは気付いていない
Aは、お茶の所為なのか？と思いながら、ふらふらした体を落ち着かせる
もたれかかるようにして、壁に寄っ掛かると襖が突然大きな音を立てて開いた
守一郎「A先輩！探しました…どうしたんですか⁈」
『守一郎…、ちょっと体がクラクラするんだ…』
守一郎「それは、危ないです！俺の愛の接吻で治しますので！」
『治療法がおかしいんだよ…』
突然入って来た守一郎は、具合の悪そうなAを見ると、すぐさま駆け寄ってくれたが、相変わらず訳の分からない事を言ってくる
Aは、ぐったりしながらも、暴走しそうな守一郎を押さえつけていたが、突然守一郎の方へ倒れ込んでしまった
大きな瞳を、眠っているかのように閉じたAを必死に声を掛ける
守一郎「A先輩！しっかり！」
何度も呼びかけていると、ゆっくりとAが瞳を開いた
守一郎に密着しながらも、まだぼーっとした目をしていたが、ゆっくりと顔を上げ、守一郎を見上げると目が覚めたかのように、見開いた
守一郎「あっ、治りましたか？」
『守一郎、だーい好き。』
この言葉に部屋の中は、静寂となった
現実がわかっていない守一郎の頭の中では、Aの言葉が繰り返されている
言葉の意味を理解した守一郎は、真顔で鼻から溢れ出てくる血に気付かないまま、Aを抱きしめた
守一郎「俺も、大好きです。本当に凄い愛してます。」
『鼻血出てるよ…』
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ねこまる - 尊いが過ぎる！生きててよかった〜（泣） (2023年4月17日 19時) (
レス) @page4 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
あやべぇ(プロフ) - この小説は尊い！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: 8222d649cd (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - サクラモチさん» バズーカーは、7の方でかなり出演する予定です！あまり出せてなくてごめんなさい！ (2019年5月29日 23時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
サクラモチ - 最近バズーカーを見てない気が(いけドンパーンチ！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 7385152ab6 (このIDを非表示/違反報告)
サクラモチ - 最近バズーカーを見てない気が(いけドンパーンチ！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 7385152ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：satochan0101 | 作成日時：2019年3月18日 20時
