天使のお世話の段3 ページ27
五年生が、囲むようにAを愛でているが、六年生は愛里を取られたようで、ふくれっ面になっていた
此方にも渡してと声を掛けようとしたが、Aに夢中で周りが見えていない
七松「お前達！」
不破「は、はい！」
善法寺「僕達に、そろそろAを返してよ！」
尾浜「えっ…でも、俺達が来るまでは先輩達が独占してましたよね！」
潮江「Aは、六年生なんだから、当たり前だろ！」
竹谷「納得できません！」
互いに言い争いが激しくなっていく中、何もわかっていないAは、よちよちと歩き、襖の少しの隙間から、廊下へ出てしまった
もちろん、口喧嘩をしている五、六年生は気づいていなかった
廊下へ出たAは、長い廊下に目を輝かせると、とてつもなく早いよちよち歩きで、廊下を駆け巡る
しかし、突然見つけた紫色の装束に身を包んだ人物達を見つけると、ピタリと立ち止まる
その人物達とは、たまたま集まった四年生達だ
廊下の柱に、身を隠しちらりと四年生を見つめるA
その視線に気づいたのか、一斉にAが隠れる柱を振り向く四年生
此方を除く、小さな少女に目を見開いた
滝夜叉丸「誰だ⁈」
三木ヱ門「誰かの妹か？」
喜八郎「ちょっと、話しかけてみよう」
そう言って、Aに近づく四年生だったが、Aは警戒心満々だ
後ずさるAを、優しく引き寄せ、目線を合わせる
タカ丸「こんにちは、何処から来たのかな？」
『もんとせんのへや！』
タカ丸「もんとせん？」
『ギンギン！サラサラ！』
喜八郎「潮江先輩と立花先輩の事？」
滝夜叉丸「何方かの妹？」
首を傾げるが、守一郎がふるふると震えながら、Aを見つめている
息も荒く、顔も赤くなっているその様子に危険を感じ、Aを遠ざけようとしたが、遅かった
Aをガシリと掴むと、自分の胸に抱きしめ、涙を流した
守一郎「A先輩ぃぃぃ！可愛いでずぅぅ！」
三木ヱ門「この子が、A先輩⁈」
守一郎「何処からどう見ても、A先輩だろ！やっぱり天使…」
喜八郎「そう言われてみれば…A先輩の面影が…」
『おにいちゃ、こわい…』
守一郎「聞いたか⁈俺の事、お兄ちゃんだって！幸せ！」
明らかに、怯えまくっているAと幸せを叫ぶ守一郎
何時もの光景と変わらないのを見ると、この少女はAだと確信を持ったのだった
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ねこまる - 尊いが過ぎる！生きててよかった〜（泣） (2023年4月17日 19時) (
レス) @page4 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
あやべぇ(プロフ) - この小説は尊い！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: 8222d649cd (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - サクラモチさん» バズーカーは、7の方でかなり出演する予定です！あまり出せてなくてごめんなさい！ (2019年5月29日 23時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
サクラモチ - 最近バズーカーを見てない気が(いけドンパーンチ！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 7385152ab6 (このIDを非表示/違反報告)
サクラモチ - 最近バズーカーを見てない気が(いけドンパーンチ！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 7385152ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：satochan0101 | 作成日時：2019年3月18日 20時
