一緒に見に行こうの段 ページ19
縁側でAが一人、ぼーっとしながら何かを見つめていた
その目線の先にあったのは、大きな木に出てきた桜の花の芽だった
もうすぐ膨らみそうな桜の花の芽を見て、Aは呟いた
『満開の桜…見に行きたいな…』
団蔵「A先輩ー！」
『うおわ⁈…団蔵？どうしたの？』
辺りには誰も居ないと思っていたため、突然現れた団蔵に大きな声で驚いてしまった
ばくばくしている心臓を落ち着かせ、団蔵にどうかしたのか尋ねると、嬉しそうな笑顔で誰かを手招きしていた
団蔵「おーい！こっちだよ！」
『誰を呼んでるの…って、清八さん！』
手招きされ、やって来たのは馬借の清八だった
清八の顔は、ほんのり赤く染まっていて、何かを言いたそうな表情をしていた
もごもごと口を動かすも、何も言わない清八に団蔵は、ため息を吐くと助け船を出した
団蔵「実はですね、清八がA先輩に用事があるらしくて…」
『私に用事？』
清八「あ、あのですね…」
ようやく口を開いた清八を見た団蔵は、ニヤニヤした顔で、その場を去った
二人きりになった、Aと清八
清八は、先程より顔を赤くしたが、意を決し、言葉を続けた
清八「もし、今日の夕方頃空いてたら…一緒に出掛けませんか⁈」
『今日空いてますよ！お出掛け…行きたいです！』
Aは目をキラキラさせて、清八を見つめる
清八は、了承を貰えたことに、安心したのか、緊張が解けほっとしたような顔になっていた
『でも、どこに行くんですか？』
清八「まだ内緒です！あ、もし浴衣があったら、着て来てください！」
そして、「それでは、四時に迎えに来ますので！」と言って、門の方へ走って行ってしまった
何故着物なのだろうと、疑問を抱きながら、中々着ることのない、着物を探し出したAだった
〜
三時半になったのを確認すると、鏡の前で着物を隅々まで整え、髪の毛を念入りに梳かす
何回も鏡で、何処も変な所がないのを確認すると急ぎ足で、門へと向かった
しかし、向かう途中に授業終わりの土井先生に鉢合わせてしまい、思わず二人して固まってしまった
『ど、土井先生…コンニチは…』
土井先生「そんな、カタコトにならなくていいよ！でも、おめかしして、誰かと出掛けるのか？」
『あ、えっと…そうです！今から、清八さんと…』
土井先生「そうか、楽しんで来い！」
『はい！』
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ねこまる - 尊いが過ぎる！生きててよかった〜（泣） (2023年4月17日 19時) (
レス) @page4 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
あやべぇ(プロフ) - この小説は尊い！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: 8222d649cd (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - サクラモチさん» バズーカーは、7の方でかなり出演する予定です！あまり出せてなくてごめんなさい！ (2019年5月29日 23時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
サクラモチ - 最近バズーカーを見てない気が(いけドンパーンチ！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 7385152ab6 (このIDを非表示/違反報告)
サクラモチ - 最近バズーカーを見てない気が(いけドンパーンチ！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 7385152ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：satochan0101 | 作成日時：2019年3月18日 20時
