私の後輩がヤバイ事に気付きました

私は何処でも ページ41

『…私は何処の学年でも良いんだけど…』



Aが困った顔をして言う



上級生は、勢いよくAに近づくと一つに絞る様に頼んで来た



滝夜叉丸「A先輩！決めてください！」



『何処の学年を選んでも、また喧嘩が続きそうだし、順番でいいと思うよ。』




Aが提案したのは、それぞれが違う日に分かれるという事



これだったら、誰も損はしないはず






しかし、上級生はこの提案であろうとも一番にAと出掛けたいのだ



守一郎「四年生と遊ぶのが一番楽しいですよ！」




竹谷「いや、五年生との手合わせは絶対に面白いと思います！」




潮江「俺たちは、六年間も一緒に居るんだから、一番落ち着くはずだ！」





『確かにどの学年も楽しいと思うけど、喧嘩はしないで欲しい。』



溜息を吐いたAが、頭の中で色々考えるが決める事は出来ない




確実に一つ選んだら、その学年は多くの文句を言われるだろう




どうしても、殴り合いなどの喧嘩になる前にこの争いを収めたいのがAの気持ちだ




尾浜「じゃあ、学年の代表一人が体術で手合わせして、勝った人の学年にA先輩が行く事にしましょうよ！」



『おい待て、そういうのは…』




七松「その勝負乗った！私が代表な！」



喜八郎「ここは、僕が行こうかな〜」



鉢屋「んじゃ、取り敢えず倒せばいいか。」




『だから！体当たりはよさないか！』



Aが戦いを始めようとする上級生を止めるが、聞く耳を持たず、突進し始めた


激しく激突する音が聞こえ、頭を悩ませていると後ろから声を掛けられた


三郎次「A先輩！」


久作「良かったら、今から出掛けませんか？」


四郎兵衛「お団子屋さんがすぐそこに出来たそうなんです。」


左近「みたらし団子が絶品らしいですよ！」



『みたらし団子⁈…その前に、彼奴らを止めるか。』


Aは戦う三人を一瞬にして体術で押さえつけると、二年生を手で抱きしめながら、上級生に言い放った


『やめろと言ったのに、体当たりをしたので私は二年生と団子屋へ行ってきます。』

「「「「いってきまーす！」」」」

喜ぶ二年生を連れて、歩き出すA

上級生は、体当たりをしないで平等に決めれば良かったと後悔したのでした


「「「「「そんなぁぁ！」」」」」


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希良さん、ありがとうございました！

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