聞こえてるぞ ページ25
食満「まあ、次は順番的に俺だな…」
乗り気ではない表情の留三郎が名乗りをあげる
ため息を深くつくと、ゆっくりと話し始めた
〜
食満「綾部喜八郎!また、落とし穴を掘っているのか⁈」
喜八郎「ダメですか?」
食満「俺達用具委員会仕事が増えるんだよ!」
怒鳴り散らす留三郎に喜八郎は、肋骨に嫌そうな顔をし始めた
喜八郎「チッ!」
食満「おいこら!お前な、俺は先輩だからな!」
喜八郎「A先輩だったら聞き入れますけど、食満先輩はなぁ…」
のらりくらりと怒りの言葉を交わす喜八郎に、留三郎はワナワナと体を震わせていた
一旦踏子を取り上げようと、喜八郎の手に手を伸ばそうとした、その時だった
『珍しいね、仲良く何してるんだ?』
突然やって来たAに、喜八郎は先程とはまるで違う嬉しそうな顔へと変化した
食満「落とし穴のことで、怒ってんだよ。」
しかし、留三郎の暴露にAの驚いた目が喜八郎に向けられる
叱られていたことを、Aに知られたくなかった喜八郎は、怪訝そうな眼で留三郎を見ると、勝ち誇ったような顔をしていた
『喜八郎、どのくらい落とし穴掘ったんだ?』
喜八郎「…10個くらい作りました。つい、楽しくなっちゃって…」
『そうか…私も、よく落とし穴掘ってたからその気持ちわかるよ。私も手伝うからさ、留三郎に先に謝ろう。』
怒られると思った喜八郎だったが、Aは怒らず、喜八郎を宥めた
Aに宥められ、留三郎と向き合う喜八郎だったが、目を視線が合っておらず、口を膨らませて拗ねながら、謝罪を述べた
喜八郎「すいませんでした…」
食満「まあ、良いとするか…。A、ありがとな!」
『私は、ただ宥めただけだよ。』
食満「そんなことない、何時も助けられてる。本当にAは女神だ…」
Aの肩に頭を置き、だらっとした感じになる
その様子に落とし穴を埋めていた喜八郎が、目の色を変えた
今の二人は、距離が近過ぎるのではと思う程に近い距離でしゃべていた
食満「疲れた…Aー…」
『体重かけすぎ。ちょっと今から落とし穴を埋めてくるね。』
食満「んじゃ、俺もやるか。」
二人並んで落とし穴の方へ向かう姿に、喜八郎は悔しそうに留三郎を睨んでいた
喜八郎「A先輩を奪うなよ、怒りん坊男…」
食満(聞こえてるんだよ!)
〜
潮江「怒りん坊は、間違ってないよな。」
食満「んだと、こら!」
潮江「そうゆうところだよ!」
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satochan0101(プロフ) - メロンソーダ大好き人間さん» コメント返すの遅くなってごめんなさい!嬉しい言葉とリクエストありがとうございます!頑張って書くので楽しみにしていてください! (2019年7月15日 0時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ大好き人間 - 何時も面白くて見ています!リクエストです!夢主ちゃんがお風呂に入っていると突然喜八郎が入って来て襲われそうになるというのを書いてください! (2019年7月14日 17時) (レス) id: 0747bee2c2 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - cauliflower131さん» 此方こそありがとうございます!またのリクエストお待ちしてますね! (2019年7月10日 20時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - うわぁぁあ!めっちゃ良かったです!!ありがとうございました!またリクエストさせていただきます! (2019年7月10日 19時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - ゆうきさん» そう言ってもらえて嬉しいです!勿論書きます!楽しみに待っていてください! (2019年7月5日 7時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年1月26日 20時