徹夜は恐ろしい ページ22
どんどん重い雰囲気になっていく中、手を挙げたのは文次郎
一つ咳払いをすると、申し訳なさそうな顔で話しだした
潮江「あれは、徹夜明けの次の日…」
〜
ふらふらしながら、廊下を歩く文次郎
何故ならば、会計委員会の帳簿の完成に4徹したからであった
今にも倒れそうな文次郎だったが、何とか耐えている
しかし、足を滑らせ、本当に倒れてしまうと思ったら、白い手が文次郎の体を支えた
『文次郎！大丈夫か⁈』
潮江「…Aか…？すまない、感謝する。」
Aに礼を言い、またふらふらしながら立ち去ろうとする文次郎をAが引き止めた
驚く文次郎をよそに、腕を引っ張り、暖かい縁側へ連れて行ったのだった
『ほら、文次郎。座って！』
潮江「あ、ああ…」
ドサっと縁側に座った文次郎は、顔を上げると思わず息を漏らした
目の前には、まだまだ咲き始めたばかりの桜があった、優しい色合いが心を落ち着かせる
綺麗な桜に見とれていると、隣から何かを置いたような音が聞こえ、見てみると其処には暖かそうなお茶が置いてあった
潮江「お茶？」
『文次郎、会計委員会の帳簿すごい頑張ってたから…お疲れさま！』
潮江「いや、俺は時間かかりすぎたし…」
『そんなことない、最後までやろうとする姿、すごいかっこよかったよ。』
その言葉に、文次郎は目を大きく見開いた
瞬きもせずに、Aを見つめたかと思えば、倒れこむようにしてAを抱きしめた
突然のことに、驚きながらも優しく文次郎の頭を撫でるA
その優しさに、文次郎の口から普段聞けなさそうな言葉が出てきた
潮江「A…」
『どうした、文次郎？』
潮江「A好きだ…俺、将来Aと結婚する。それで、毎日癒してもらう。」
『ちょっと待て！落ち着いて！』
顔を赤くしながら、文次郎を止めようとするAに元気がない声で、いきなり現れた者が話しかけた
後ろを振り向くと、いたのは体を震わせている喜八郎だった
『おっ！喜八郎！どうかした？』
喜八郎「潮江先輩だけ、独り占めなんて…ずるいです…」
『え？』
喜八郎「それでは、」
聞き取れないほどの小さな声で言ったことは、Aには聞こえなかったが、文次郎には聞こえていた
しかも矢羽根で、[許さない]と言われたのも、聞き逃さなかった
〜
善法寺「怖すぎない？」
潮江「だろ？」
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satochan0101(プロフ) - メロンソーダ大好き人間さん» コメント返すの遅くなってごめんなさい！嬉しい言葉とリクエストありがとうございます！頑張って書くので楽しみにしていてください！ (2019年7月15日 0時) (
レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ大好き人間 - 何時も面白くて見ています！リクエストです！夢主ちゃんがお風呂に入っていると突然喜八郎が入って来て襲われそうになるというのを書いてください！ (2019年7月14日 17時) (レス) id: 0747bee2c2 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - cauliflower131さん» 此方こそありがとうございます！またのリクエストお待ちしてますね！ (2019年7月10日 20時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - うわぁぁあ！めっちゃ良かったです！！ありがとうございました！またリクエストさせていただきます！ (2019年7月10日 19時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - ゆうきさん» そう言ってもらえて嬉しいです！勿論書きます！楽しみに待っていてください！ (2019年7月5日 7時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：satochan0101 | 作成日時：2019年1月26日 20時
