次々に思い出されていく ページ21
運動して来た時以上に冷や汗をかく六年生
頭の中では、喜八郎がああなった原因らしき事が次々に思い出されていき、[もしかしたら自分のせいかも]という不安が高まっていた
そんな中、恐る恐る手を挙げたのは長次だった
いつも以上に小さいと思われる声で、ゆっくり話始めた
中在家「あれは…Aの部屋で本を読んでいた時…」
〜
『…』
中在家「…」
Aは、静かに本を読む長次を暇そうな顔でじーと見つめていた
しかし、長次は気づかないのか黙々と本を読み続けている
『(何の本読んでんだろ…)』
じーと見つめていたためか、長次が読んでいる本が気になり始めたA
読んでいるのを邪魔しちゃいけないと思い、近くに行くのをやめたが、やはり気になるのか、ぴょんとジャンプして長次の隣に移動した
隣に行くと、長次ピタリとくっつき本を読もうとする
その様子に目を見開いた長次だったが、少し微笑むと、体育座りをしていた足を広げた
『どうしたの?』
中在家「そこじゃ見えにくいだろうから、此処に座ればいい…」
ポンと足と足の間を叩き、此処に座るように薦める
ちょっと躊躇ったAだが、笑顔で大きく頷くと、長次の足と足の間に移動し、二人で本を読む事にした
本を読んで、数分
偶然そこに、喜八郎がやって来た
戸は空いているため、中は丸見え
側から見たら、二人は本を読んでいる恋人同士にしか見えない
その瞬間、喜八郎の目からたくさんの涙が溢れでた
『ど、どうした!』
中在家「何か、あったか…?」
本を読むのをやめ、喜八郎に近づくが涙を流したまま、廊下を走り去ってしまった
少し離れた所まで走った喜八郎
行きを整え、涙を流しながら小さな声で呟いた
喜八郎「A先輩を好きな気持ちは、負けないのに…どうして、僕だけ見てくれないんだ…」
それを追いかけて来た、長次は聞いてしまったのだった
〜
中在家「以上だ。」
潮江「あー、もう不安しか無くなってきた…」
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satochan0101(プロフ) - メロンソーダ大好き人間さん» コメント返すの遅くなってごめんなさい!嬉しい言葉とリクエストありがとうございます!頑張って書くので楽しみにしていてください! (2019年7月15日 0時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ大好き人間 - 何時も面白くて見ています!リクエストです!夢主ちゃんがお風呂に入っていると突然喜八郎が入って来て襲われそうになるというのを書いてください! (2019年7月14日 17時) (レス) id: 0747bee2c2 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - cauliflower131さん» 此方こそありがとうございます!またのリクエストお待ちしてますね! (2019年7月10日 20時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - うわぁぁあ!めっちゃ良かったです!!ありがとうございました!またリクエストさせていただきます! (2019年7月10日 19時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - ゆうきさん» そう言ってもらえて嬉しいです!勿論書きます!楽しみに待っていてください! (2019年7月5日 7時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年1月26日 20時