●陽の光の下で、君と(橙×青) ページ40
まちゅ×げんた
・かえみ様リクエスト
・notリアル設定
・心臓の病気を抱える高校生の海斗と、幼馴染の元太のお話。
Side元太
今日も安定の、朝寝坊。
家を出たら、土砂降りの雨。
横断歩道の信号は、全部赤。
時間が経てばたつほど、今日は最悪な1日になる気がしてくる。
だから、全力でダッシュしてチャイムと同時に滑り込んだ教室に、まさか最高のサプライズがあるなんて本当に1ミリも思っていなかった。
「……っ、セーフ！」
先生に何か言われる前に自分から間に合ったアピールをする、いつもの作戦。またかよ元太、なんて前の席のやつに笑われながら、俺はいつも通り窓際から2番目の席に座った
……はずだった。
「おはよ、元太。」
「おう、おはよ…………え！！？」
俺と窓の間にある、たった1つの席。いつもぽっかり空いてるその席が、今日は埋まっていた。
「あんまデカい声だすなよ…(笑)。」
困ったように笑うその顔を、俺が見間違えるわけない。でも学校で会うのは久しぶりすぎて、俺はしばらくポカンとしていた。
「……っ、海斗〜！！」
すげえ時間差、なんて言いながら笑う海斗の声が、耳元で聞こえる。先生の声も、クラスのみんなの目も、全然気にならない。入院してる時みたいな緩いスウェットじゃなくて、俺と同じ制服を着てる海斗の小っちゃい体を俺は思いきり抱きしめた。
「なあ、なんで何も言ってくんなかったの？てか、いつ退院したの？」
「あ、後で話すから。もうＨＲ始まるし、いったん離れて？(笑)」
海斗に背中を叩かれて、仕方なく前を向いて座り直す。どうでもいい担任の話を聞きながらこっそり左を見ると、「サプライズ成功」って小っちゃい声で言いながらピースサインをする海斗の笑顔があった。
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おさと(プロフ) - もなかさん» もなか様、こんにちは！コメントとっても嬉しいです（ ; ; ）こちらこそ、素敵なリクエストを本当にありがとうございました！！ (9月3日 17時) (
レス) id: e06b49d6d2 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました!リクエスト自体初めてであんなざっくりした内容がこんな素敵なお話になるなんて思ってなかったです!キュッとなってホロリとしてホワッと心温まりました。ありがとうございました! (8月30日 22時) (レス) @page14 id: 4ecbc78f68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2023年8月20日 19時
