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Side松倉
カオスな状況なのは、自分でもわかってた。
ここはちゃかの家だから、ブチ切れた勢いで俺が出て行けばよかったんだろうけど、やっぱり体調の悪いちゃかを1人になんかできなくて。
結局、同じ場所にいるのにほとんど話もできない気まずい空気のまま夜になってしまった。
「……松倉、ごめん。」
布団に潜り込んだ時、背中からちゃかの小さい声が聞こえた。別に、謝ってほしかったわけじゃない。でも、やっぱりこの気持ちをどう伝えたらいいのかわかんなくて、俺はただ黙って目をつぶることしかできなかった。
ざわざわした声と、人だかり。ふっと気が付いたときには、俺の目の前に昼間見たのと同じ光景が広がっていた。
あぁ、これは夢だなって、冷静に気づける自分がいる。でも、心臓がうるさいくらいに鳴っていて息が苦しい。
「まつく、ら、」
「……っ、ちゃか！」
抱き寄せたちゃかの体から、がくっと力が抜ける。ちゃか！ちゃか！と叫ぶのに、昼間と違って声が出ない。誰も、助けにも来てくれない。気づけば、人だかりもなくなっていた。
助けて、ちゃかが死んじゃう、誰か、誰か………
「……くら、松倉！」
「っ、！」
誰かに肩を叩かれて、一気に意識が引き戻される。暗い部屋と、布団の中にこもる熱気。さっきまでのは夢だって、わかってたはずなのに理解するのに時間がかかった。
「松倉、大丈夫？」
はっとして体を起こすと、ベッドの上でちゃかは体を起こしていた。暗闇で光る目が、ほんの少し高い位置から俺を見下ろしている。
「うなされてたよ。嫌な夢、見た？」
心配そうなちゃかの声の隙間から、ゼーゼー嫌な音が聞こえる。俺は、慌てて部屋の明かりをつけた。
「ちゃかこそ、具合悪いんじゃない……？」
部屋の中が明るくなって初めて、ちゃかがびっしょり汗をかいているのに気づく。ちゃかは右手をベッドの上について、グラグラ安定しない体を一生懸命支えていた。
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おさと(プロフ) - もなかさん» もなか様、こんにちは！コメントとっても嬉しいです（ ; ; ）こちらこそ、素敵なリクエストを本当にありがとうございました！！ (9月3日 17時) (
レス) id: e06b49d6d2 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました!リクエスト自体初めてであんなざっくりした内容がこんな素敵なお話になるなんて思ってなかったです!キュッとなってホロリとしてホワッと心温まりました。ありがとうございました! (8月30日 22時) (レス) @page14 id: 4ecbc78f68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2023年8月20日 19時
