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Side松倉
マネージャーからは、1日入院することになると思うって連絡が来ていた。あのちゃかが仕事中にぶっ倒れて、しかも39℃を超えるくらいの熱があったんだ。当たり前だと思った。
これでしっかり体を休められるし、むしろ良かった。ちゃかが退院してきたときのために、食べ物とかいろいろ準備しておこう。そう思って、あれこれ悩みながら買い物だってしてきたのに、
「……なんで、無理ばっかすんだよ、！」
ポカンと口を開けてるちゃかの顔も、今は見るだけで腹が立つ。いつもよりずっとウルウルしていて、だるそうな目をしてるのに。なんでわけわかんないものを見るみたいな顔してんだ、こいつは。
「だって、明日撮影あるし。朝早いから、病院からじゃ間に合わないよ。」
「は？」
バカだ。ちゃかのことをこんなにバカだって思ったのは、初めてかもしれない。
「……明日のロケなら、閑也が代わりに行くことになったよ。」
「え？」
心底意外そうな声だった。さっきまで“いつも通りです”って感じを漂わせていたちゃかの表情が、初めて硬くなる。
「ちゃか、わかってんの？お前、今日倒れたんだよ？ずっと熱も続いてんの。休まなきゃダメなの。」
「……でも、」
「最近めちゃくちゃ忙しかったじゃん。ここらへんでさ、ゆっくりしようよ。」
ちゃかはメンバーの中でもかなり忙しくしてた方だと思うし、どの現場でもずっと気を張ってたはず。だから、俺が今言ったことは100パー純粋な本心だった。
なのに、
「……ちゃか？」
ぎゅっと唇を結んで、うつむくちゃか。俺が戸惑ってる間に、ゆっくり首を横に振り始めた。
「……っ、忙しくなんかない。このくらいで、そんなこと言ってられないよ。」
ちゃかは全身を震わせて、それでも涙をこぼさない。その姿がじんわり滲み出した。
「え、松倉？」
なんで、松倉が泣くの。そんなこと聞かれたって、上手く説明なんかできない。でも、とにかく痛かった。自分が悪口を言われたみたいな、そんな感覚。
「……ひどいよ、ちゃか。」
「え？」
「……っ、ちゃかなんか、大嫌い、！」
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おさと(プロフ) - もなかさん» もなか様、こんにちは！コメントとっても嬉しいです（ ; ; ）こちらこそ、素敵なリクエストを本当にありがとうございました！！ (9月3日 17時) (
レス) id: e06b49d6d2 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました!リクエスト自体初めてであんなざっくりした内容がこんな素敵なお話になるなんて思ってなかったです!キュッとなってホロリとしてホワッと心温まりました。ありがとうございました! (8月30日 22時) (レス) @page14 id: 4ecbc78f68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2023年8月20日 19時
