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Side松倉
午前中の撮影を終えて、リハをするスタジオに着くとちゃかはもう先に来ていた。黒いキャップに、マスク姿。いつもみたいにストレッチをしているちゃかを見て、本調子じゃないって気づけるのは多分俺たちしかいないと思う。
声をかけたかったけれど、ちゃかは他の出演者の人と話したりしていてなかなか近づけなかった。若干人見知りを発揮してる、はにかんだ笑顔を遠くから眺めることしかできない。
そうこうしてるうちに、リハが始まってしまった。こんな時に限って、なぜか俺とちゃかの立ち位置は遠め。しかも今回選抜チームみたいなのに入ってるちゃかは、途中から別の部屋に行ってしまった。
「……まあ、ちゃかだし。なんだかんだ、ちゃんとできるっしょ。」
「いや、そうだけどさ……」
そうだけど、だから余計に心配なんだ。苦しくても、ちゃんとできる。平気なふりができちゃう。最近なんか、ずっとそうだ。解熱剤を飲んでなんでもない顔をしながら仕事に行って、帰ってきてからまたぶり返す。ずっと、その繰り返し。
ちゃかの性格はメンバーみんな分かってるし、今俺に声をかけてくれた閑也もそれが分かったうえで俺が心配しすぎないように明るく言ってくれたんだと思う。それでも余裕のない反応を返してしまうくらい、俺は今ちゃかのことが心配で押しつぶされそうだった。
「……っ、俺、やっぱ様子見てくる！」
「は！？」
閑也も近くで踊ってた他の出演者の人たちも、みんなびっくりした顔でこっちを見てる。いつもならここで怯んじゃうと思うけど、今日はどんな視線も気にならない。
俺は、夢中でスタジオを飛び出していた。
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おさと(プロフ) - もなかさん» もなか様、こんにちは！コメントとっても嬉しいです（ ; ; ）こちらこそ、素敵なリクエストを本当にありがとうございました！！ (9月3日 17時) (
レス) id: e06b49d6d2 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました!リクエスト自体初めてであんなざっくりした内容がこんな素敵なお話になるなんて思ってなかったです!キュッとなってホロリとしてホワッと心温まりました。ありがとうございました! (8月30日 22時) (レス) @page14 id: 4ecbc78f68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2023年8月20日 19時
