○大嫌い(赤×橙) ページ20
ちゃか×まちゅ
・はるこ様リクエスト(ちゃかちゃん高熱)
・リアル設定
Side松倉
「……じゃあ俺、行ってくるね。」
奥の方にある布団がもぞもぞ動いて、小さな顔がひょっこりのぞく。
「あぁ、無理して起きなくていいって！」
急いで止めたけど、ちょっと遅かった。いつも以上に眠たそうな目を細めて、ちゃかがふにゃっと笑う。
「行ってらっしゃい。俺も、午後から行くから。」
あぁ、やっぱり行く気なんだと思うとため息が出そうだったけど、今さらどうしようもない。
俺は黙って頷いて、ちゃかの部屋を出た。
「はよーございまーす……。」
送迎車のドアを開けて、いつも通り一番後ろの座席に座る。普段と何も変わらない光景だからこそ、余計に自分のテンションの低さが目立った。
「おはー。」
ちゃかちゃん、どない？と聞いてくる元太のテンションも、やっぱり低い。曖昧に首をひねった俺を見て、その表情がもっと暗くなった。
「熱、まだ下がんねえの？」
「……うん。」
ちゃかが高熱で倒れたのは、1週間も前。俺と2人でバラエティの撮影をした、帰りだった。ちゃかは「アドレナリン出てたから気づかなかった」なんて笑ってたけど、本当はかなり我慢してたんだと思う。ちゃかって、そういうやつだから。
疲れがたまってるみたいだからよく休んでって病院で言われたのに、ちゃかは絶対に仕事を休もうとしない。そのせいか、いまだに熱は上がったり下がったり。俺はそんなちゃかが心配で、一昨日からちゃかの家に無理やり泊まり込んでいた。
「……やっぱさ、今日だけでも休めないのかな。」
「無理だろ。だって今日の午後、コラボのリハじゃん。」
「だよな、」
ありがたいことに最近増えてきた、他の事務所の人たちとのコラボの機会。全員の日程を合わせるのは簡単じゃないから、リハの時間はすごく貴重。それが分かってるから、ちゃかは多分這ってでも来ると思うし、誰もそれを止められない。
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おさと(プロフ) - もなかさん» もなか様、こんにちは！コメントとっても嬉しいです（ ; ; ）こちらこそ、素敵なリクエストを本当にありがとうございました！！ (9月3日 17時) (
レス) id: e06b49d6d2 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました!リクエスト自体初めてであんなざっくりした内容がこんな素敵なお話になるなんて思ってなかったです!キュッとなってホロリとしてホワッと心温まりました。ありがとうございました! (8月30日 22時) (レス) @page14 id: 4ecbc78f68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2023年8月20日 19時
