＊ ページ14
・
「……こんなところで、寂しくないん？」
俺は、館の中を案内してあげる、と言ってくれた
Aの後を歩きながら、言った。
「さみしくないよ。
だって、お人形、いっぱいいるんだもん！
きょうは、おにーさんもきてくれたし」
彼女は、軽やかな足取りで
たくさんある一階の部屋を順々に案内してくれた。
すると、Aは
ある一つの部屋の前で立ち止まった。
・
「ここね、おとうさんのへやなの。
おとうさんが、しぬまえに
あつめたたくさんのお人形が
いっぱいあるの！」
Aは、その部屋のドアを開けると
俺の手を引き、中に入れてくれた。
・
「……す、ごいな、」
あまりにも数が多すぎて
ただただ、驚くことしかできなかった。
広い部屋の中に、
一つずつ、規則正しく並べられているたくさんの人形。
――おそらく、五百体以上はある。
・
「おとうさんはね、このお人形がおきにいりだったの」
彼女は、一番大きな人形の頭を撫でた。
「でもね、おとうさん、
めがわるかったみたいなの。
このお人形にむかって、
『Aー、おー、よしよし、』なんて
いってたらしいの。
そのとき、わたしはあかちゃんだったけど」
彼女は、そう言って軽く息を吸うと
にっこり微笑んだ。
俺は、そんな彼女の瞳を
じっと見つめた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シャケ味のジャスミンティー(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！ (2014年12月17日 12時) (
レス) id: af5156cf4d (このIDを非表示/違反報告)
(∞´∀`)まるる - 25日のもです汗 私頭悪いので、、、 (2014年9月26日 15時) (レス) id: ea324ab118 (このIDを非表示/違反報告)
(∞´∀`)まるる - 最近ヤンデレが好きになって、、、最初に見た小説がsatoさんの小説だったのでこれは初コメです！！読みにくい&長文失礼しました。 (2014年9月26日 15時) (レス) id: ea324ab118 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - (∞´∀`)まるるさん» いえいえ、そんなことないですよ(^_^;) 後付け設定多すぎて途中で迷子になったりもしましたし、← (2014年9月26日 15時) (レス) id: 007cb42033 (このIDを非表示/違反報告)
(∞´∀`)まるる - てかsatoさん頭いいなあ← (2014年9月26日 13時) (レス) id: ea324ab118 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sato
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yanderesakusya/
作成日時：2014年1月16日 17時
