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撮影中は、とにかくいつも通り振舞うことに必死だった。しめのことを心配して撮影に身が入らないなんてことになったら、しめにも他のメンバーにも、スタッフさんやファンの人にだって失礼だ。
だから、今は目の前のことに集中する。そう自分に言い聞かせて、撮影に臨んだ。
それでも、二手に分かれていたメンバーとエンディングを撮るために事務所で合流した時、しめの姿を見つけた俺は安心して体から力が抜けてしまうのを感じた。
しめと同じ車に乗っていたちゃかが、そんな俺に気づいて目だけでほほ笑む。
『以上、Travis Japanでしたー！』
いつも通り賑やかなエンディングを終えて、ようやくスタッフさんからカットの声がかかる。何とか、無事に終わった。
ホッとするのと同時に、俺はしめの様子が気になって椅子から腰を浮かせた。俺としめの座り位置は端と端。俺が立ち上がったのとほとんど同時に、メンバー５人の向こうでしめが勢い良く立ち上がるのが見えた。
「しめ、？」
しめの隣に座っていた松倉が、怪訝そうに名前を呼ぶ。しめはそんな松倉の声がまるで聞こえていないみたいに、駆け足で撮影部屋を出て行ってしまった。
「如恵留くん、これ。」
慌てて追いかけようとしていた俺を、海人の声が呼び止める。その手には、水の入ったペットボトルが一本握られていた。
「誤魔化せてるつもりなのかもしんないけど、全然だよ。あいつ、マジでずっと具合悪そうだった。」
そう言いつつ海人の後ろからタオルを差し出してきたのは、元太だ。２人とも、ずっとしめと同じ車にいた。様子がおかしいことに気づいて、どこかで買っておいてくれたのかもしれない。
ふと視線を移すと、スタッフさんと話をする閑也と松倉の姿も見えた。その姿を見て、なぜだか不意に泣きたくなる。
何かあったら呼んで、と言うちゃかの声に背中を押されるようにして、俺は部屋を飛び出した。
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おさと(プロフ) - 七桃さん» 七桃様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて、とっても嬉しいです😭これからもお楽しみいただけるように頑張ります！ (6月20日 20時) (
レス) id: de6645fa3a (このIDを非表示/違反報告)
七桃(プロフ) - 短編集の時からおさとさんの小説読んでて、ほんとに好みすぎます……♡笑 これからも楽しみにしています！ (6月18日 23時) (レス) @page7 id: 224ce8b2d8 (このIDを非表示/違反報告)
おさと(プロフ) - はなさん» はな様、コメントありがとうございます！貴重なご意見もお寄せくださり、ありがとうございました😊亀更新ですが、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです！！ (6月13日 7時) (レス) id: de6645fa3a (このIDを非表示/違反報告)
はな - こんばんは😊お話楽しみにしてます！ (6月11日 22時) (レス) id: 1e8df6407a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2023年6月11日 21時
