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Side如恵留
固まってる元太と、泣いてるしめ。
元太の大きな声につられて2人の方を見ると、なかなかカオスな状況になっていた。
「……え。ねえ、待って。しめ、めっちゃ熱ある！」
一番に駆けつけた松倉が、しめの額を触って目を見開く。それを見た他のメンバーも、いっせいにしめに駆け寄った。
「わ、ほんとだ。結構高いな…。」
俺もしめの首筋に触ってみると、想像以上に高い熱が指先に伝わってきた。俺の反応を見たマネージャーが、すぐに車を出すと申し出てくれる。
「でも、この後しめ1人で大丈夫？熱高いし……」
「……あ、俺！この後仕事ない！」
不安をこぼしたちゃかに、真っ先に手を上げたのは松倉だった。その声を聞いた瞬間、呆然と立ち尽くしていた元太が弾かれたように顔を上げる。
「元太？大丈夫？」
「……うん、大丈夫。」
そう言って、元太が震える口の端を持ち上げる。伸びたり縮んだり、必死に笑顔の形を保とうとしているその口元を見るだけで、ぎゅっと胸が締め付けられた。
「元太、大丈夫じゃないよ。大丈夫じゃないときは、どうしたって大丈夫じゃないの。」
たまらなくなって元太の頭に手を置くと、元太は一回だけゆっくりとまばたきをした。まぶたに押し出されるようにして、一滴だけ涙がこぼれ落ちる。元太はまるでそれに気づいていないみたいに、拭うこともしない。
それからはただ静かに、元太はレッスン室から出ていく松倉としめの後姿を見送っていた。
次の日、しめの家から直接グループ仕事の現場に来た松倉は、元太の姿を見つけるなり転がるように元太のところに駆け寄った。何か重大なミスをしたような、切羽詰まった表情で。
「元太！昨日、マジでごめん！メシの約束……」
「あぁ、いいよいいよ(笑)。……それより、しめ大丈夫そ？」
「うん。今日は入院だから来ないけど、明日もし……」
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おさと(プロフ) - 七桃さん» 七桃様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて、とっても嬉しいです😭これからもお楽しみいただけるように頑張ります！ (6月20日 20時) (
レス) id: de6645fa3a (このIDを非表示/違反報告)
七桃(プロフ) - 短編集の時からおさとさんの小説読んでて、ほんとに好みすぎます……♡笑 これからも楽しみにしています！ (6月18日 23時) (レス) @page7 id: 224ce8b2d8 (このIDを非表示/違反報告)
おさと(プロフ) - はなさん» はな様、コメントありがとうございます！貴重なご意見もお寄せくださり、ありがとうございました😊亀更新ですが、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです！！ (6月13日 7時) (レス) id: de6645fa3a (このIDを非表示/違反報告)
はな - こんばんは😊お話楽しみにしてます！ (6月11日 22時) (レス) id: 1e8df6407a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2023年6月11日 21時
