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Side元太
「………た。元太は、どう思う？」
ちゃかの声が遠くから聞こえた気がして、俺は顔を上げた。その瞬間、色んな人の視線が刺さる。
大きい机を囲んで座ってるメンバー、事務所の大人の人たち。
……あれ、今どんな状況だっけ？
「元太、ずっと静かだったからさ。この部分、どう思かなって思って。」
そう如恵留が付け足してくれて、俺はやっと今打ち合わせ中だったことに気づいた。でも、どう思うかって聞かれても、何も答えられない。だって……
「まさか、寝てた？(笑)」
冗談っぽく言ったクラの台詞は、ばっちり図星だった。何も言えなくなった俺を見て、事務所の人たちの顔が怖くなる。
「すいません、一回休憩にしてもいいですか？結構長い時間話し合ってましたし。」
ちゃかがそう言ってくれたおかげで、なんとか雷を落とされずに済んだ。休憩の時間になって何人か席を立ち始めた瞬間、クラが小声で俺の名前を呼んだ。
「元太、マジでごめん。ほんと、寝てるって思ってなくて。」
「いや、だいじょーぶ。俺が悪いんだし……」
謝ってくれてるクラには申し訳ないけど、そんなことより今はちょっとでも寝たい。昨日もドラマの撮影で遅くなったし、今日はここに来る前にバラエティの撮影もあった。しかも、この後もすぐにまた別の撮影がある。正直、だいぶバテバテ。
５分くらいでもいいから寝たくて、机に突っ伏そうとしたその時だった。
「…しめ！？」
閑也のデカい声が聞こえて、重たい頭を無理やり持ち上げる。
俺の、斜め向かいの席。俺がやろうとしていたみたいに、しめが机に突っ伏していた。
「しめ？どうした？」
「…ごめっ、ちょっと、くらくらして、」
気持ち悪い、と消えそうな声で言うと、しめは顔も上げないままぎゅっと縮こまった。
座ってるのも無理になるってどんな？なんて、俺がびっくりしている間にマネージャーがすごい勢いで走ってきた。
「これはちょっと、病院連れてった方がいいね。元太、ちょっと早いけどもう出発しよう。次の現場行く前に、しめのこと病院に送るから。」
俺は何も考えられないまま、黙って頷くしかなかった。
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おさと(プロフ) - 七桃さん» 七桃様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて、とっても嬉しいです😭これからもお楽しみいただけるように頑張ります！ (6月20日 20時) (
レス) id: de6645fa3a (このIDを非表示/違反報告)
七桃(プロフ) - 短編集の時からおさとさんの小説読んでて、ほんとに好みすぎます……♡笑 これからも楽しみにしています！ (6月18日 23時) (レス) @page7 id: 224ce8b2d8 (このIDを非表示/違反報告)
おさと(プロフ) - はなさん» はな様、コメントありがとうございます！貴重なご意見もお寄せくださり、ありがとうございました😊亀更新ですが、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです！！ (6月13日 7時) (レス) id: de6645fa3a (このIDを非表示/違反報告)
はな - こんばんは😊お話楽しみにしてます！ (6月11日 22時) (レス) id: 1e8df6407a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさと | 作成日時：2023年6月11日 21時
