いつかの偶然『25時、ナイトコードで。』 (ページ7)

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7話ページ7

貴方side

2人｢ご馳走様でした｣

あの会話の後ずっと無言だった。
いつもより静かな中で食べたのにとても暖かくて1番美味しかった。

あ｢片付けておくね。｣

奏｢うん、ありがとう｣

奏｢あ、そうだ。ちょっと着いてきて｣

あ｢え、うん｣

リビングから少し廊下を辿っていくと真っ白の綺麗なドアの前で止まった。

奏｢ここ。｣

あ｢ここ?｣

奏｢うん。この部屋好きに使って。掃除もたまにしてもらってるし綺麗なはず。何か壊れたりしたら教えて｣

あ｢え、部屋なんて使わせて貰っていいの？全然床で寝れるけど｣

奏｢使ってない部屋沢山あるから、そんな気を使わないで使ってほしい｣

あ｢…そっか。ありがとね。じゃあしばらくお借りします｣

奏｢うん。…あ、えっと私はリビングの近くの部屋にいるから｣

あ｢わかった。｣

奏｢じゃあ私やることあるから戻るね。｣

あ｢うん、ありがとう｣

リビングへと戻っていく彼女をしばらく見つめた後、少しだけ埃の被ったドアノブを押した。

ドアを開くと真っ白で汚れのない綺麗な部屋がそこにあった。カーテンからベット、机まで白くてなんだかお姫様にでもなった気分で。

ここまで家具がそろっているのならきっと誰かが使っていたのだろう。もしかしたらあの子のなのかもしれない。

そっか。あの子も1人きりになってしまったんだね。

更新遅くなってしまいすいません。