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弱いもんね ページ24

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「……俺は、」



「うん、」




「………俺は、Aの事が好きなんだよ」









「ぇ」




掠れた声が漏れた。






伊之助が零した言葉の意味が理解できていない。









「…だから、頼ってほしい、って思って」


「ぇ、あ、」



「でも、お前は俺より紋逸を選んで」









嘘?



その言葉が頭を支配した。



伊之助が私のことを好きになんかならないって思ってたから。


我妻先輩が言ってたように恋愛沙汰はサッパリだと思ってたから。









「…好きって気持ちがわかったのは紋治郎のおかげだったんだよ」


「…ぇ」



「俺がこの気持ち紋治郎に言ったらさ、『それは好きってことだよ』って言って」









炭治郎は伊之助が私のことを好きだってわかった上で告白してきたのかな。




頭がこんがらがってわからない。







でも、でも、伝えないといけないことは、









「私、も、好き」









抱き合っているから相手の顔は見えないけれど、私の顔は間違いなく真っ赤になっている。









「私も好き、だから、嬉しい」









震える声で想いを紡ぐ。









「…は、」


「〜〜っ、」









絶対コイツ今ぽかんとしてる。


そう確信した私は、一度伊之助を引き剥がして、精一杯の背伸びをして唇を重ねた。









「っ、ふ、」


「っ!?」









それから、初めて目が合った。



真っ赤な顔の伊之助と。






「ぶっ」







そんな雰囲気ではないとわかっていても、思わず笑ってしまった。



あの伊之助が赤面してるなんて。









笑いを止めれず1人で笑っていると、まだ顔が赤いままの伊之助が青筋をびきびき浮かべながら顔を引っ掴んできた。








「ひゅぁっ」



「お前…よくも俺様を笑ったな……!!」









それから、乱暴に唇を重ねられる。



いとも簡単に口内に侵入してきた熱いものは、私の口内で暴れ回った。







「んっ、ぁ、ふ、…ぅあ、」


「ふ、…ん、」









そして、今ここが普通の道端だと気付いた私は慌てて伊之助を引き剥がした。








「っ…んだよ」








すごく不機嫌そうな伊之助。






「だ、って、ここ外だよ?普通に人居るし、」


「どうでもいいじゃねぇか」







そしてまた、唇を重ねられた。







…これだから山育ちは!!









さっきよりも強く抱きしめられながらだから抵抗できないし!!









end.

あとがき(仮)→←そんなことないよ



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- 天才じゃん!伊之助愛ラブの私からすると神作品以上だわ。 (2022年5月24日 23時) (レス) @page29 id: 8b8f592efb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!大好きな作品だったので本当に楽しみながら読んでました…!これからも体調等崩さずに頑張ってください┏〇゛ (2020年3月16日 9時) (レス) id: b440812837 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤もあ(プロフ) - はなさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年3月8日 13時) (レス) id: 6a67217fdd (このIDを非表示/違反報告)
はな - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2020年3月7日 17時) (レス) id: e71ef0b1ca (このIDを非表示/違反報告)
佐藤もあ(プロフ) - 素良さん» ありがとうございます!ちょこちょこ書き進めていくので楽しみにしてもらえたら嬉しいです…! (2020年3月5日 20時) (レス) id: 6a67217fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤もあ | 作成日時:2020年3月3日 18時

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