伊之助セコムは弱っちい【嘴平伊之助】

どうしたの炭治郎様 ページ16

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「昨日何があったんだ」


「何も無かったですよ炭治郎様」









怖い。


朝来るなりいきなりこんなこと言われて怖い。







しかもあの炭治郎が真顔なんですけど怖い。









「……伊之助の匂いがする」


「えっもう炭治郎嗅覚おかしいって…」


「図星か？」



「ひぃ」









「昨日伊之助と何があったか聞いてるんだ」




そう言ってやっとにこりと笑った炭治郎が初めて悪魔のように見えました。





…これは隠してても仕方ない、すぐに判断した私はぽつぽつと呟き出した。









「昨日、帰りに伊之助を家に招いて、」


「………ああ」



「すごい、嵐みたいだったじゃん？

家に1人でいるの怖くて、一緒に泊まって……もらって、ました」



「…………………そうか」









何なのその間怖いんですけど！！！！









「伊之助からもAの匂いがしてたからもしやとは思ってたんだ。
…今日朝一緒に通学してたのもそうだよな？」









何で見てるの怖い！！！！




あっそれはお隣さんだからか。









「えっと…はい。」


「それ以上のことは？」



「はい？」


「それ以上のことは…してないよな？」









まずそれ以上のことってなんですか。



とりあえず「うん」と頷いておくと、炭治郎は花が咲いたように笑った。









「良かった！」


「うぇ」




「Aに何かあったらと心配したんだぞ！」









ぎゅっと手を握って離さない炭治郎に違和感を感じながらもいつもの長男気質のせいかな？と勝手に完結させる。









「大丈夫だよ、伊之助が私に何かする筈もないし」



「うん、そうだよな！」







………ほんとにどうしたの、炭治郎。









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