新しい始まり ページ38
いよいよ職場に戻る日が来た。
深夜遅くに帰宅した数日前から夜は決まってｷﾞｮﾝｽと屋上で過ごすのが日課になる日々が続いている。
ケガもすっかり治り、痛みも無くなった。
毎日夕方になるとメールと共に写メが送られてきて、
Do「今夜は早く終わる」とか
Do「今夜は遅くなる」とか、
待ってる私も私だが、自分の知らない世界を知る彼の話は意外と面白く、口下手だと言いながら、
こんな事があった、今日はこんな失敗をした、とか懸命に話すｷﾞｮﾝｽの話に耳を傾けるのは嫌いじゃなかった。
こんな時間も、おばあちゃんが私をここで育ててくれたおかげなんだと思うとより幸せに思えた。
それに、たまに賑やかな人達が私の家にもやってきて本当に寂しさは感じない事もありがたかった。
Do「ちょ、ちょっと待って。」
A「え？」
Do「Aの家に誰が来るの？」
A「えっと、イーシンさん、チェンさん、シウミンさんが来て中国のお土産とお酒を・・」
Do「僕、聞いてないけど？」
A「言ってないもの、あれ？聞いてないの？」
Do「A！僕以外を部屋に入れたらダメ！」
A「？ｷﾞｮﾝｽは家に来た事あった？」
Do「ない。楽しみにとってあるのに。」
A「え？なんて？」
Do「何でもない。」
A「でね、明日から仕事に戻るの。だから、こうして呑めるのも週末になるよ。楽しかったのにな…」
Do「そうな…んだ。」
A「それで、良ければだけど。ｷﾞｮﾝｽのお休みはいつ？」
Do「休み？…しばらく無いよ。」
A「そっか、忙しいんだね。」
Do「なんで？」
A「屋上から見える景色が綺麗って言ってたじゃない？」
Do「うん。」
A「あのキラキラを見にドライブでもしようかなって。
ほら、私の事助けてくれたのにお礼もしてなかったから…。」
と、話すとｷﾞｮﾝｽの目がキラキラと輝いた。
Do「なにそれ！行く！行きます！仕事休めないけど早く終わらせるからっ！行こう！いつ？いつ？」
子供のように喜んでくれるｷﾞｮﾝｽに笑ってしまう。
Do「なぜ笑うかっ！可愛いとでも思ったな！！！」
A「え〜！思ってないよ(笑)」
そんなやり取りをして、いつも通り自宅ドア前まで見送られ、
Do「じゃ、スケジュール確認して明日連絡する。」
A「わかった！お休み」
と扉を閉めようとした時。
Do「ねえ、A！」
A「ん？」
Do「僕も部屋に入れて？」
・・・・
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さとまあ(プロフ) - 山ちゃんさん» ありがとうございます。頑張りマッス！( *´艸) (2016年7月18日 22時) (
レス) id: 24191b2c58 (このIDを非表示/違反報告)
山ちゃん - いつも読ませていただいてます(*^-^*)最近読み始めたのですがとても面白いです！更新頑張ってください＼(^^)／応援してます(*´ω｀*) (2016年6月24日 20時) (レス) id: f68067785e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さとまあ | 作成日時：2016年5月23日 18時
