眠れぬ夜は君のせい Doside ページ29
その夜は眠れずに携帯ばかり見ていた。
なんてことないｱﾄﾞﾚｽの羅列にAの名前がある。
日本語で入力したAの文字がなんだかうれしくて、口元が勝手に緩む。
同じフロアの奴らは今日のダンスの練習で疲労したらしく、既に静まり返っていた。
Aと屋上で呑んで気持ちよくなった頭が今更Aのｱﾄﾞﾚｽ聞けた事に興奮しだしてる。
それを抑えるようにシャワーを浴びる為にバスルームに向かうと床がびっしょりで靴下が濡れ、一気に現実に引き戻されてしまった。
ｽﾎ『・・お帰りｷﾞｮﾝｽ。どしたの？』
背後から寝ぼけた奴がやってきたので、睨むと。
ｽﾎ『！！な、なに？』
Do『今回は許す…。次はちゃんと拭いて！』
と、告げて唖然とするｼﾞｮﾝﾐｮﾆﾋｮﾝを一瞥した後で、床を拭きながらバスルームに入った。
ｽﾎ『あ、ありがとう。すいません。』と聞こえたが素早く扉を閉めた。
携帯を置いてシャワーを浴びると短く髪を切った事を思い出して鏡を見た。
Do『早く伸びないかな・・』と短い前髪から覗く額に触れた。
そのあと、Aを思い出した。
「ｷﾞｮﾝｽ、大丈夫？」と俺の額に触れた指先。
少し冷たくて…心臓を締め付けるような感覚。
思い出して、またAに会いたくなってしまった。
その時、着替えと一緒に置いた携帯が鳴った。
Aかも・・いや、違うかな。・・・でも。
気になったが、落ち着きを払い、それでも居てもたっても居られずに超スピードで洗う。
シャワーを止めて飛び出すように携帯を開いた。
Aではなく、カイからの【おやすみ】というLINEのスタンプ。
当然、怒りのスタンプを送って閉じた。
再度、音が鳴ったがカイだったので開かず、着替えた。
相変わらずの黒いスウェット上下に毛玉が出てきたのを見て買わないとな、なんて思っていたら再び音が鳴った。
またカイか？と思ったら、違っていた。
LINEの新しい友達にAが出ていた。
慌てて友達に・・・口が勝手に笑う。
しばらく、何か送ろうかと悩んだが時間が3時を過ぎていて諦めた。
明日、送ろう。
絶対送ろう。
そう決めて、眠れなくて朝日が昇ってから目を閉じた。
そして半分寝ている状態でﾁｬﾆｮﾙに担がれて、仕事場に着いたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さとまあ(プロフ) - 山ちゃんさん» ありがとうございます。頑張りマッス！( *´艸) (2016年7月18日 22時) (
レス) id: 24191b2c58 (このIDを非表示/違反報告)
山ちゃん - いつも読ませていただいてます(*^-^*)最近読み始めたのですがとても面白いです！更新頑張ってください＼(^^)／応援してます(*´ω｀*) (2016年6月24日 20時) (レス) id: f68067785e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さとまあ | 作成日時：2016年5月23日 18時
