先生は先生 ページ25
祖母『Aちゃん・・・。
大泉君？今日は有給使って明日から普通に出勤してもらえるかしら？
Aちゃんが居ないとなると、大変になるわ・・。』
サッと有給休暇願いの用紙と大泉の書いた退職届けを差し出すAの祖母。
大泉『でも・・・。Aせんせい。』
A『私、臨時の先生だし。大泉先生、ほら・・・』
園庭を見つめるAの視線を追うように大泉も園庭に視線を向ける。
そこには無邪気に遊び、泣き笑い、走りまわる子供達の姿と声があった。
A『やっぱり、先生は先生でないと。ねっ。』
大泉が退職届けをぎゅっと掴んで頭を下げた。
祖母『Aちゃんは元々辞める予定だったのよ。
私は何にも聞かない、見てない。だから手伝って頂けるかしら？』
大泉が笑顔で答える。『はい。これからも、よろしくお願いします。』
ホッと胸を撫でおろすA。
大泉が少し安堵の表情を浮かべて玄関で靴を履いていた。
大泉『Aさん・・でいいかな。好きでした。ありがとう。
こんな僕を許してくれてありがとう。元気でね。』
クルッと背中を向ける大泉。
大泉『あっ。次会っても無視しないでくれよ。』と少しふり返って行ってしまった。
園庭から子供達の声が響いた。
他の先生達も一緒に教室に入ってきた。
呆然と大泉を見送るAの膝に子供がしがみつき見上げて笑う。
Aが少し寂しげに子供を見つめて笑う。
先生『ど〜したの〜？Aせんせ？』
ハッとするAが振りかえって笑った。
A『何でもないで〜す。』
夕方の職員室でAが明日から来ないことを告げる園長。
少し寂しくなって涙が浮かぶAに先生達から拍手が送られた。
夕日が沈んで、園庭のブランコが見えなくなった。
Aがお辞儀をして玄関を出る。
数人の先生が見送ってくれている。
先生『子供たちに会いにきてよ？』
A『もちろんです。』
満面の笑みで手を振って別れた。
背中を向けて家路に着くA。
キュンと寂しくなって、携帯を取り出すとﾁｬﾝﾐﾝの写真を見つめた。
ピチピチの服を着るﾁｬﾝﾐﾝ。
たこやキティのﾁｬﾝﾐﾝ。
飛び出しそうな涙が消えていった。
♪〜携帯〜♪
ﾁｬﾝﾐﾝからのメールだった。
『A。つかれた、こえききたい。
もうだめ。』
Aはまた笑っていた。
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えみ(プロフ) - 私も！はじめましてですが、第一章から読みたいです URL教えて頂けますか？お願いしますm(_ _)m (2012年11月18日 19時) (携帯から) (
レス) id: a418e30b2e (このIDを非表示/違反報告)
satmax(プロフ) - hanaさん、いつもありがとうございます。我慢し過ぎたﾁｬﾝﾐﾝをお楽しみに！ (2012年5月6日 0時) (レス) id: 022b7c811f (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - チャンミ〜ン！我慢しようと思えば我慢出来るんだねー!?(笑) 愛、感じる〜♪(萌)＼(^o^)／ (2012年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 0b483227ae (このIDを非表示/違反報告)
satmax(プロフ) - ｈａｎａさん、ミノにももう少し絡んでもらおうと考えてます。楽しんで頂ければ幸いです。ありがとうがざいます。 (2012年5月2日 16時) (レス) id: 022b7c811f (このIDを非表示/違反報告)
satmax(プロフ) - ミキさん、理想のﾁｬﾝﾐﾝを楽しんでもらえるように頑張ります。ありがとうございます。 (2012年5月2日 16時) (レス) id: 022b7c811f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2012年4月20日 15時
