思い出 ページ45
そんな絶望的な毎日の中で、龍が仕事に行っている時間だけがゆっくりといろんなことを考えられる時間だった。
そんな時に思い出すのは楓先輩と動物園のモルモットたち、そして北山さんや、藤ヶ谷さんや、玉森さんのこと。
もうどれくらい経ったのかわからないけど、無断欠勤になってしまっている事実。
園長にも、楓先輩にも良くしてもらっていたのに、結局迷惑をかけてしまっている。
モルモットたちは元気だろうか。
私の勝手で連絡を断ってしまったけど、優しかった北山さんや藤ヶ谷さんはグループのみなさんと活躍しているんだろうな。
玉森さんは楓先輩に気持ちを伝えることにしたのかな。
そんなことばかりがぐるぐると頭の中をまわる。
しかしそれも龍が帰ってきた途端に頭から消える。
そんなある日のことだった。
その日、仕事から帰って来た龍は焦った様子で私がいる部屋に来た。
龍「おい、お前が行方不明だってニュースになってる。ここじゃ見つかるのも時間の問題だろうから、移動するぞ。クソッお前みたいなやつ、探す必要もねぇのにな。」
私のことがニュースに?
楓先輩や園長が心配してくれているのだろうか…
龍は早速これから別荘に移動すると言った。
車で移動すると足がつくかもしれないから電車で移動するらしい。
そのために自分も少し変装し、私にも服やキャップなどで変装するように言った。
龍「お前は男に見えるように変装した方が良いな。」
私に服を渡した後、そう言った龍はおもむろにハサミを手にし、次の瞬間には私の髪をばっさりと切ってしまった。
肩より下まで伸ばしていた髪が顎よりも短くなってしまった。
その私の姿に満足したのか、自分も準備をしてくるから五分で準備しておけと私を縛っていた全てのロープを切り、部屋を出て行った。
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ナナ - ヒロインさんが逃げて助けられたのが本当に良かったです。 (2019年4月18日 12時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - ありがとうございます!!楽しみにしています!!!! (2019年4月17日 7時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます。少しですがアップしました。明日も更新する予定ですので楽しみにしていてくださると嬉しいです。 (2019年4月17日 0時) (レス) id: 61b50e5ecf (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - 続きが早く読みたいですー!!!!いつもわくわくしながら読んでます。 (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます!励みになります!展開はある程度決めているので楽しみにしていてくださいね!!出来るだけ早く物語を進めるように努めます。 (2019年4月3日 16時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊李 | 作成日時:2019年2月1日 1時