第10話【澤村大翔】 ページ10
監督が来た時点で朝練にまだ来ていないメンバーもいた。
それとなく部員たちに集合を掛けるような声で、監督は鬼の朝練メニューを発表した。
「校庭100周か…。走ってる間に朝練の時間終わっちまうだろ…」
ぽつりと呟く2年生副主将の中林。
監督は美人だが、練習メニューは結構ハードだ。
俺は体力には自信があるから無言のまま走り始めていった。
体力あんまりないヤツ、大丈夫だろうか…?
セッターの唯は、最初から走りに加わらずどこかへ雲隠れしたようだった。
俺は気付いてはいたが知らない振りをして走り続けていた。
中林はむしろ楽しみながら走っていて、こいつは体力底なし沼かと改めて驚かされてしまった。
普段オーバーワーク気味な茂庭はハードな練習メニューについてこれるだろうか…?
ふと気にかかり、後ろを走っている茂庭をちらりと見て様子を窺う。
やっぱり少ししんどそうだな。
部活後の自主練を控えめにするように後で茂庭に話しておくか。
カウントしておかないと解らなくなってしまいそうなので、今何周目を走っているか数えながら校庭100周体力作り朝練をこなしていった。
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魔空(プロフ) - 更新終わりましたー (2017年6月30日 21時) (レス) id: 808a2f7770 (このIDを非表示/違反報告)
魔空(プロフ) - 更新します (2017年6月30日 20時) (レス) id: 808a2f7770 (このIDを非表示/違反報告)
孝花(プロフ) - 更新終わりました! (2017年6月30日 0時) (レス) id: 5379db6fdf (このIDを非表示/違反報告)
孝花(プロフ) - 更新します! (2017年6月30日 0時) (レス) id: 5379db6fdf (このIDを非表示/違反報告)
坂本ムサシ(プロフ) - 更新終わりました。 (2017年6月27日 10時) (携帯から) (レス) id: 098600d6aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫輪廻 x他2人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月24日 21時