７糸 ページ9
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「水樹くん、雄英か士傑だったらどっちに行きたい？」
「へ？
……うーん、僕はやっぱり雄英かな？」
「わかった、なら私は雄英を受けるね」
「……そんな決め方でいいのAちゃん？」
出久くんと出会ってからしばらく経ち、もう既に夏に近づいている。
つまり、暑くなってきてます。
先生にそろそろ進路希望だせって言われたから水樹くんに会いに来ました。
すると何故か冬美さんが水樹くんの病室にいた。
いや、ほんとに何で？？
あ、そうそう。
出久くんがこの間ヘドロ事件？とやらに巻き込まれて、テレビに映ってた。
「？
はい、もちろん。
水樹くんに選んでもらおうと思ってましたし」
「……その理由でもし合格したら、落ちた子たちに恨まれそうだね」
「別にそこは気にしてません。
あ、水樹くん林檎食べる？
この間友だちの家に行ったらくれたんだ」
持ってきた林檎をチラつかせると、少し目を輝かせた水樹くん。
そう言えば、水樹くんは林檎が好きだったね。
出久くんのお母さんに頂いてよかった。
実は、ヘドロ事件があった後から出久くんが図書館に行けないということを伝えられたので、出久くんの家で勉強をしてます。(出久くんは片手で筋トレもしてた)
この間も行ったら、出久くんのお母さんがいて林檎くれたんだよ。
「あ、そうだ
うちの弟もね、雄英に行くんだって
お父さんが推薦来たって言ってた」
「え、そうなんですか？
推薦って、つまりは絶対に合格できるじゃありませんか。」
林檎を切りながら、冬美さんと話す。
まさか冬美さんの弟さんも雄英だとは…
しかも推薦とか…羨ましい
あれ、そういえば……
「……私冬美さんの弟にあったことないですよね」
「あれ、そうだっけ？
……あ、そりゃあったことないか」
「？」
「弟ってお見舞いに来ないからさ」
「へー、変わってますね
私なんて週５で水樹くんのお見舞い来てるのに。」
「うん、Aちゃんはお見舞いに来すぎたと思うよ？
まあ、ちょっと色々あって顔合わせにくいんだと思う」
「ふーん？」
目を伏せて言った冬美さんは少し寂しそうだった。
やっぱり、どこの家庭にも事情ってあるよね。
うんうん、それが普通だよね。
まだ、下を向いてる冬美さんに林檎を差し出す。
さっきから切ってたからね。
水樹くんにもあげましたよ。
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七色 - 続きがとても気になります。更新、楽しみにしてます。頑張ってください。 (2017年7月26日 22時) (
レス) id: f6813bae62 (このIDを非表示/違反報告)
シズ - すごく面白いです！死柄木さんとの絡みがすごく( ・∀・) ＜いいですね！！これからもガンバです!!!! (2017年6月26日 22時) (レス) id: ae7acc3881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moe | 作成日時：2015年5月26日 19時
