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Part49 ページ3

キヨside



Aちゃんへの想いを自覚してから数週間が経った。
思った程何か特別な出来事がある訳でもなく
俺はまた普段通りの生活を過ごしていた。



いつもの如く、Aちゃんに連絡をする勇気は持ち合わせていない。
そりゃそうだ。知り合って数日で特別な感情を抱いてしまったなんて彼女からしたら迷惑でしかないだろう。
悟られないように、と思っているせいか
下手に関わりに行くことができなかった。



ある日トップ4のグループチャットが動き出した。



うっしー4人実況とりたい


特に珍しくはないメッセージ。
こういう内容のメッセージは俺らの中では定期的にある。
今日はうっしーからだった。


3人とも承諾の意を返す。
ゲームはジェイソンだそうだ。
ジェイソン久しぶりだな。操作できるかな。と考えていたところ
うっしーからまた追加でメッセージが届く



うっしーAも参加させていいか?



「…!!!!!!!!」



俺は思わず横にしていた身体を起こした。
Aちゃんがゲーム実況に参加するようだ。
うっしーのチャンネルだから特に拒否する理由もない。
俺もガッチさんもレトさんも了承する。
レトさんに至っては「いいじゃん」と返事をしていた。
素っ気ない返事に見えるが画面の向こうで喜んでいるに違いない。



今日の19時から実況を撮ると約束をして
俺はベットに横になる。
自然と顔は緩んでいた。
別に会える訳では無い。
声が聞けることがこんなに嬉しいと感じていることに驚きを隠せない。



いい歳して大学生にこういう感情を抱いてる自分
少しやばいのではないかと心配になる。



俺はスマホのメッセージ画面を開く。
Aちゃんとのトークルームを開き、今日の実況について話そうと文章を打ち始める。



しかし3文字ほど打ってから
別にわざわざ連絡することでもないか。と我に返り
スマホの電源を切る。



Aちゃんの過去を知っているせいなのか
うっしーの妹だからなのか
ほかの理由があるからなのか
どうしてもAちゃんに軽々しく話しかけることが出来ないでいた。



自分がどう思われているかもわからない。
肩に触れて怖がらせてしまったこともあり
俺は避けられているのではないかという考えが消えない。
兄の知り合いだから我慢して関わっているのかもしれない。



「あ〜…」
もどかしい感情を閉じ込めるように
俺は眠りについた。

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レイル(プロフ) - ヴォルツさん» ああ!ありがとうございます(;_;)拙い妄想ですが今後も読みやすい文章書けるように精進します! (2021年7月12日 22時) (レス) id: e255db2dfa (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルツ(プロフ) - レイルさん» Part59の4人が助けに来る所です!レイルさんの書く文章は想像しやすくてとても面白いです! (2021年7月12日 3時) (レス) id: 4978563734 (このIDを非表示/違反報告)
レイル(プロフ) - ヴォルツさん» コメントありがとうございます!この回…どの回でしょう…!でも楽しんでいただけて嬉しいです(;_;) (2021年7月4日 17時) (レス) id: e255db2dfa (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルツ(プロフ) - この回めっちゃ格好ええ (2021年6月21日 22時) (レス) id: 4978563734 (このIDを非表示/違反報告)
レイル(プロフ) - nekorinn0920tyaさん» 嬉しいコメント本当にありがとうございます。待っていただなんて…!(T_T)そのお言葉でまた執筆意欲が湧きます...ありがとうございます! (2020年9月21日 18時) (レス) id: 14406d6075 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイル | 作成日時:2019年9月13日 16時

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