Part8 ページ9
A着いたよ
コンビニに着いた私は兄へ短いメッセージを送り、そのまま検索画面を開いた。
TOP4の人たちがどんな顔をしているのか調べようと思ったのだ。
検索画面に「レトルト」と打ち込み検索ボタンを押す。
出てきたのは十字目のキャラクターやマスクをした男性。恐らくこの人がレトルトさんなんだろう。
すごく人当たりの良さそうな、優しい顔立ちをしている。
声をそのまま顔にしたって感じ。逆も然り。
『…ん?』
検索結果の画面には兄と写っている写真もあればほかの男性たちと写っている写真もあった。
その中の1枚の写真。
『この人…』
確実な既視感を感じた。私はその画像を拡大しようとタップする。
だが、読み込んでいる途中で助手席側の窓がコンコンとなった。
『…はっや。』
見ると兄が立っていた。まだメッセージを送ってから2分と経っていない。
確かに近くのコンビニとは言ったが本当にすぐ側のコンビニを教えたのか…。
私は車から降りようとする。
すると兄が車に乗り何故かシートベルトをした。
「わりぃなA。来てもらって。」
『いや、15分くらいだったし別にいいよ。…って何してんの?』
「すぐそことは言えコンビニに長い間駐車はまずいからな。車移動させるぞ。」
『はっ?!どういう…』
兄の言っていることが理解できず戸惑っていたが、兄が「その道を出て…」と案内を始めたので私は言われるがままに動く。
1分程でマンションの駐車場へと車を停めた。
私の頭の中で嫌な予感がした。
『お兄ちゃん…これは。』
「あいつらが会いたいって言うからさ。」
『いやいやいやいや待って。待って。待って!』
「顔出すだけでもしてってくんねぇ?いずれ会うことになると思うんだわ。」
若干申し訳なさそうにしつつもどこか楽しんでいるようにも見える兄の顔を憎めない。
『はあ…わかったよ。その代わり今日お兄ちゃんち泊めてね。』
「何それオレ得しかしてないじゃん。」
そう言って笑う兄の後ろをついていく。
が、部屋の前まできて途端に怖気付いてしまった。
「大丈夫だって。誰も取って食わねぇから。」
『そんな心配してるんじゃなくてだな…』
すると玄関のドアが勢いよく開いた。
私は目の前に立っているであろうあの優しそうな人に挨拶するべく身構えた。
『…え?』
「…は?」
目の前にいたのはゲーム屋の男性だった。
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます!なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています!更新頑張ってください、応援してます! (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます!お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします! (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです!ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます!!更新待ってます!頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正しておきます!これからもこの小説をよろしくお願いします! (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイル | 作成日時:2019年2月25日 22時