Part34 ページ35
あれから私は朝食を食べ終えてシャワーを借り
談笑もほどほどに、兄とふたりでレトルトさんの家をあとにした。
家を出たのは12時頃だったが
キヨさんは目を覚まさなかった。
兄の奥さんがいない1週間、私が2人の家に泊まることになってはいる。
2人で実家に帰ることも考えたが
実家から私の大学は少し遠い。
私はそれが理由で一人暮らしを始めている。
私のアパートから兄と奥さんの家は幸いにも車で10分以内と近くであった。
｢わりぃなA。無理やり連れてく形になって。飯まで｣
帰りの車の中で兄が少し申し訳なさそうに言う。
わたしは楽しかったしいいよ、とだけ返した。
『そういえば、この一週間のうちにキヨさんがお兄ちゃんち行きたいって言ってたよ。』
｢は？俺んち？なんでキヨが？｣
行きたがってると言うよりは
昨日わたしがキヨさんに出かけようと誘われた時に私が提案しただけなのだが。
事情を説明すると兄は呆れ顔で｢あの野郎一番早いこと手出しやがった｣と言う。
『ごめんね、私が2人になるのはちょっと怖かったから、勝手に言っちゃった。』
｢しゃーねぇよ。守るって決めてるし｣
『今のお兄ちゃんじゃなかったら、言われたのが私じゃなかったらときめくとこなんだろうなあ。』
言われた相手が兄な上に
言われた本人は恋愛が怖いときた。
｢ときめき｣なんてもう私には程遠い感情である。
兄の家につき
私は車の荷物を兄の部屋におろし終えた。
『ダブルベッド使ってるんだね…仲良いこと。』
｢うるせぇ。お前も1週間ここで寝ろよ。｣
『今朝知らない間にシングルベッドで一緒に寝てたからもう怖いものない。』
｢ナニソレ、オレシラナイ｣
『牛沢、締め出し決定』
｢ここ俺んちですぅ？！？！？｣
兄と話をしていると私はふと重大なことに気がついた。
『パソコン忘れた』
自分のアパートにパソコンを忘れたのだ。
あれがないと卒業論文が書けやしない。
まだ10月とはいえこの時期に1週間論文が書けないのは辛いものがある。
『ごめん私パソコン取りに帰る。帰り1週間分の買い物行こうと思うけど食材なんでもいい？』
｢Aの料理にハズレないからいい。｣
そう言ってスっと1万円札を財布から取り出し私に渡す。
『いいのに。』
｢学生が無理すんなっての。｣
『お兄ちゃんも社会人ってわけではな｢Aさん僕おなかすきましたァ！！！｣』
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します！ (2019年8月17日 12時) (
レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます！お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです！ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます！！更新待ってます！頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイル | 作成日時：2019年2月25日 22時
