Part32 ページ33
ーー『やってしまった。』
私は寝る前、回らない頭を必死に回して床で寝ることを選択したはずだ。
しかし目が覚めた私はベッドの上にいた。
恐らくレトルトさんのベッドだろう。
ということは誰かが私をここに運んだことになる。
｢だれかが｣とは言うが私には1人しか思い浮かばなかった。
私が寝る前に起きていたのは、赤い襟足の彼だけだったからだ。
『(手を煩わせてしまった…最悪。)』
どうせ手を煩わせるなら初めから言葉に甘えてベッドで寝ればよかったと思いつつ、もう一度あの時をやり直しても私はベッドでは寝なかっただろうなと感じる。
『(…今何時なんだろう)』
いつもは枕元にスマホを置いているが今はきっと置いてないだろう。
もしかしたら誰か起きてるかもしれないと思い私は体を起こそうと
したが、腹部あたりに何かが巻きついていて身動きがとれなかった。
隣を見ると不自然に布団が盛り上がっている。
その布団の中から少し笑いを堪えたような声が聞こえ
わたしはため息混じりに布団を剥いだ。
『今何時ですか？お兄ちゃん。』
｢午前９時半をお知らせしま〜す｣
布団の下では兄が私の腹部に巻きついて眠っているフリをしていた。
『で、なにしてるわけ』
｢ひでぇ言い草だぜ。昨日俺が運んでやったってのによぉ。｣
『え、お兄ちゃん寝てたじゃん。』
｢お前が寝たあと起きたんだよね。｣
どうやら私が寝た後に兄は起きて私を運び
一緒に布団に入ったらしい。
なぜ一緒の布団に入ったのかは聞かないでおこう。
『…みんな起きてんの？』
｢わかんねぇけどガッチさんは起きてんじゃない？｣
兄と私は会話をしながらベッドをおり顔を洗い歯を磨き、リビングに向かう。
｢ああおはよ。｣
昨日私が買っておいた粉末のコーヒーを飲みながらガッチさんはこちらを見て微笑む。
『おはようございます。起きてるのガッチさんだけですか？』
｢いや、レトさんも起きてるよ。トイレ。｣
ガッチさん、コーヒーが絵になるなあ…なんてことを思いながら私は朝ご飯の支度をしようと考えていた。
｢あーAちゃん、おはよ。｣
御手洗から帰ってきたレトルトさんが
いつもの4倍低い声で私に言う。完全に寝起きだ。
『おはようございます。朝ごはん食べれそうですか？台所借りてもいいでしょう｢食べる。是非。お願いします。｣
｢食い気味やめろせめて最後まで聞け｣
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します！ (2019年8月17日 12時) (
レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます！お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです！ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます！！更新待ってます！頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイル | 作成日時：2019年2月25日 22時
