Part31 ページ32
キヨside
ーー「壮絶過ぎない?」
一切笑って聞くことのできないエピソードだった。
初めこそ言うのをためらっていたうっしーだったけど
俺的な勘で絶対なんかあると思った。といえば口を開き始め、最後は怒りの篭もった声だった。
「Aの見る目がないって言ったらAを否定するみたいだからいやなんだけどよ。」
「ここまで男運ない子もいるんだな…。」
俺らは笑い、ネタ、一切なしに真面目に話していた。
そこまであればうっしーがAちゃんを大事にする理由がよくわかる。
「俺もうあいつのあんな姿みたくねぇ。泣きたい癖に変にいい人ぶってさ。ニコニコしながら別れんだよいつも。」
「その分うっしーが成敗してるわけね。」
時計を見ると3時だった。
Aちゃん起こして帰る?と聞いたがAちゃんの寝顔を見ると俺もうっしーも起こす気が失せた。
「あーそういえば俺さっきお前ら寝てる時にAちゃんとナリオカートしてたんさ。そんときになんかの弾みでおいおい!って肩触ったら、ひぃ!ってよけられたんだよね。」
「あんまり刺激せんでやってくれ。男性不信とまではいかんけど。あいつもあいつでトラウマ抱えてるんだよね。」
「そんな気がしたわ。」
俺がAちゃんに抱いていた感情
それは偶然的な出会い。偶然にも知り合いの妹。
その偶然が物珍しさとして印象強く残っている存在なだけ。
そう言い聞かせてた。
ーー守りたいと思ってしまったこの感情を
俺は自分に説明できなかった。
仮に恋心を抱いたところでAちゃんやうっしーの傷はなかなか癒えないだろうし
半端な気持ちで手を出しては行けない相手だというのは充分すぎるほど理解した。
「どーする?レトさんシめとく?笑」
「あー、口説いたらシめる。」
少し冗談を挟んで笑ったあと、俺は真面目な表情できく。
「うっしー的にはさ、Aちゃんにどうなってほしいの?素敵な相手見つかって結婚?もう誰とも恋愛して欲しくない?」
「俺は…どっちでもいいわ。あんな姿もうみたくないってだけ。あんな顔させないなら恋愛して欲しいし、するような奴なら即無理。お前らでも無理。」
「レトさん無理やなこれ…www」
「まあ結局はAの気持ちよ。どんなにいい人いても浮気された過去はかわんねーし。
私お兄ちゃんと結婚したかったって言いながら泣いた時はさすがに結婚考えた。」
「うっしー、純粋に落ち着け?」
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます!なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています!更新頑張ってください、応援してます! (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます!お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします! (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです!ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます!!更新待ってます!頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正しておきます!これからもこの小説をよろしくお願いします! (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイル | 作成日時:2019年2月25日 22時