Part29 ページ30
ーー若干の迷いはあったものの
わたしはたつき君との交際を決意した。
たつき君は一人暮らしをしていたため
私はそこに住むことにした。家賃や光熱費、食費を分担するようになり、いわば同棲を始めたのである。
大学こそ別だったが
お互いそう遠くない距離だった。
もちろん両側の両親の公認の仲になり
兄もたつき君を気に入っていた。
料理を作って待っていると恋人が帰ってくる。
結婚したらこんな感じなのかな。
と初めて恋人に対して結婚を意識した。
今日は彼のおばあちゃん直伝の豚肉ひき肉両方入りカレー。彼の大好物だった。
彼はもちろん結婚するつもりらしく
お互いの就職先が決まった後も給料の使い方や結婚はいつ頃かなど
かなり細かく話をすることが多かった。
早く結婚したい。
早くAちゃんと家庭作りたい。
と笑顔で話す彼に私まで笑顔になった。
ーーある日、わたしはバイト後に兄を連れて
たつき君と3人で宅飲みをする約束をしていた。
その日のバイトは23時までだったのだが
バイト先の後輩からシフトを代わって欲しいと言われ
20時でバイトを終えた。
兄に連絡を入れたところ
兄も実況の予定は終わっているとのことで
2人でお酒やおつまみを買って家に向かった。
早く終わったことたつき君には伝えてないけど
今日は何もないって言ってたし、まあ大丈夫だろう。
私達は家に着き、鍵を使って玄関をあけた。
『…え。』
うそだ。
うそだ。うそだ。うそだ。うそだうそだうそだ。
『こんな靴知らない…。』
そこには見覚えのない女性物の靴があった。
私の言葉を聞いて兄も固まる。
しかし直ぐに靴を脱ぎ、寝室へ早足で向かい、ドアを開けた。
少し遅れて戸惑った彼と女性の声がする。
私は
見たくはないと思いながらも
恐らく見たくない光景が広がっているであろう寝室へ足を運んだ。
｢！！見なくていいA。｣
寝室へ入ろうとする私の目を隠す兄。
隠されなくたってもうわかっている。
『お兄ちゃん。いいからどけて。』
静かにそういうと視界が開ける。
目の前にいるのは
服を着ていない状態の彼と見知らぬ女性だった。
｢ちょっと待ってよたつき！誰この人たち？！彼女なの？！相手いるなんて聞いてないわよ！人の彼氏に手を出すことだけはしたくなかったのに…！｣
訳が分からないと言った様子の女性。
言い逃れができない様子のたつき君。
ああもう。
結局こうなの？
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します！ (2019年8月17日 12時) (
レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます！お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです！ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます！！更新待ってます！頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイル | 作成日時：2019年2月25日 22時
