Part27 ページ28
ーーもちろん兄には電話で別れるよう言われた。
私もそのつもりだった。
仮にこれが浮気ではないとしても
私にとっては許し難いことだった。
わたしは実家で1人、ぼーっとしていた。
まさか、あの彼が、嘘をついて元カノと出かけるなんて…。
誠実を絵に書いたような人なのに。
人は見かけによらないなあ。
なんて思いながら堪えきれない涙を流していると
突然家のドアがあき、人が入ってきた。
『…だれ？』
開いたリビングのドアの方を見ると、兄が立っていた。
『…家は…？奥さんは…？』
｢こんな状態の妹1人にしとけるかよ。それに…ほら。｣
兄の後ろにいたであろうが気づかなかった
兄の後ろから泣き顔の雅人くんが顔を出した。
『雅人くん…。なんで…？』
なぜ彼が兄といるのか。何故兄はここへ連れてきたのか。
｢A…ほんとごめん。お兄さんから電話もらって…。どうしても謝りたくて。｣
『…明日でもよかったのに。』
｢今日はあいつに、どうしても見せたいものがあるからついてきて欲しいって言われて…俺断れなくて…。見せたいものっていうのはあの丘にある4つ葉がいっぱいある一角のことだったんだけど…。お前に言えなくて…頬触ったりしてたのはお互いの手が冷たいって丁度いいあってた時で…｣
弁解なのか言い訳なのか。なんにせよ私にとっては意味のわからない主張ばかりだった。
｢俺からしたらわからんわ。なんで断れねぇのか。元カノ随分俺の妹いじめてやがったらしいじゃん。俺さっき知ったんだけど。お前なんのためにこいつの彼氏やってんの？苦しんでる彼女ほっといて何してるわけ？さっきから羅列してる言い訳も全部理解不能だわ。｣
兄が怒りの篭もった声で次々と彼に罵声を浴びせる。
彼は何も言い返せない様子で下を向いていた。
しかし
いきなり顔を上げ真っ直ぐ私たちを見て言った。
｢あいつの連絡先消します。部活ではチーム一緒だから関わらないは無理かもしれないけど、あいつにもちゃんと話して、Aに嫌がらせするのやめろって言います。俺変わるから。それくらいAといたいと思ってます。｣
真っ直ぐな目。
こんなことになってようやくここまで動く彼にはため息しかでない。
ただ確かに彼は不誠実ではあったものの浮気はしていない。
わたしはわかったよ。と返事をし、2人はやり直すことにした。
2ヶ月後、別の女の子に乗り換えをされて別れることになった。
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します！ (2019年8月17日 12時) (
レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます！お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです！ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます！！更新待ってます！頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイル | 作成日時：2019年2月25日 22時
