Part26 ページ27
ーー別にキスしていたわけでも
抱き合っていた訳でもない。
でも、こんなのっていいんだっけ…？
恋人に嘘ついて、元恋人と2人で
こんな触れ合いって、してもいいものなんだっけ…？
わたし恋愛がわからないや…
｢えっ…A…？｣
その場から動けずにいた私に気づいた彼は
明らかに動揺していた。
当たり前である。
私には家族と出かける用事があると言っていた。
仮にこの状況に何もやましいことがなかったとしても
嘘をついていたことにかわりはないのだから。
｢え〜！Aちゃ〜ん！びっくりしたじゃん！こんな時間に一人で来たん？！危ないから！｣
詫びの様子など一切見せない元彼女。
キャンキャンとした耳に響く声で私の肩を掴む。
『元恋人って、別れてもこんなもんなんですか…？』
｢え？どういうこと〜？｣
明らかに煽っている元カノ。
罪悪感など欠けらも無いようだ。
私は真っ直ぐ二人を見て言った。
『すみません、私、恋愛経験少なくて、元恋人との距離感とか知らないですし、何も言えないのですが、私だったら新しく出来た彼女に気遣って自重するかなって思います。私なら。ましてや自分に新しい彼氏がいるなら、その彼のことも考えて行動します。私なら。これは私の価値観なので、貴方も雅人くんも理解できないのならいいです。理解した上でやってるなら余計やばいと思います。とにかく私は雅人くんからは、家族と出かけると聞いていたので
少なからず後ろめたさのある行為なんだってことはわかりました。雅人くんはまた改めて2人でお話しましょう。ただ2人には幻滅しましたし、軽蔑しています。それでは。』
我慢できなくなった私は
先輩だということも忘れ、今まで我慢してきた分も思いっきりぶつけてしまった。
後ろから私を呼ぶ雅人くんの声と
雅人くんをとめる元カノの声が聞こえたが
私は振り返りはしなかった。
｢待って！話を…ほんとに、ごめん…｣
元カノを振り切って私のところまで来たのだろう雅人くんは私の肩を掴み泣きそうな顔になりながら
弁解を試みていた。
『元カノ振り切れるんじゃん…。最初からそうして欲しかったよ。
また明日話そう。今日は実家に帰る。明日また学校で。』
私はそう言い残してその場を去った。
車に乗って真っ先に電話をかけた。
相手は兄。
｢おーどうしたA。｣
『お兄ちゃん…今日そっち行かせて。』
泣きながら言う私に兄は｢俺が行く｣とだけ言った。
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します！ (2019年8月17日 12時) (
レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます！お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです！ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます！！更新待ってます！頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイル | 作成日時：2019年2月25日 22時
