Part12 ページ13
私は再度上着を羽織り玄関を出た。
出かけ際、部屋から打ち合わせが始まった声を確認して安堵した。
『(私が皆さんの邪魔するわけにいかないからな…)』
あくまでも彼らの仕事なのだ。
突然きた物珍しい存在のせいでそれを邪魔したくない。
車に乗った頃スマホのバイブがなった。
お兄ちゃん居づらかったか?気遣わせてわりぃ。
お兄ちゃん飲みたがってる人いるからいくつか酒買ってきてくれると助かる
A気にしないで。私が邪魔したくなかっただけ!
Aお酒買っていくね
なんだかんだ優しい気遣いのできる兄だと思う。
今まで兄と喧嘩らしい喧嘩もほとんどしたことがなかった。
『とにかく急ご。』
打ち合わせにどれくらい時間がかかるのか想像もつかないが
作るといった手前あまり待たせる訳には行かないだろう。
私は車を発信させた。
ーーー『案外近くにスーパーあるじゃん』
あれから荷物を取りに行き、コンビニでお金をいくらか下ろした私はスーパーを探していた。
意外にもレトルトさんの家から車で五分ほどの距離にスーパーがあった。
まあ車で5分…歩くと遠いしなあ。そりゃコンビニ行っちゃうよなあ。
私のような学生と違って彼らは時間に追われる日々だろう。
少しでも時短を考えるのもわかる。
スーパー独特の冷気を浴びながら食材を選ぶ。
『(んー何作ろう。カレーにしとけば間違いないよなたぶん…ハンバーグも唐揚げも手間かかるし…)』
とりあえずカレーを作ることにして材料を入れていく。
私が大好きだった思い出のカレーは豚肉が入っているところにさらにひき肉が入っていた。
ひき肉が引き立てる旨みと
豚肉のしっかりとした肉感がたまらなくマッチしていたのを覚えている。
それからはアパートでカレーを作る時もひき肉と豚肉を入れることにしている。
『(思い出のカレーねぇ…)』
ふと思い出す過去。
ーー「俺のばーちゃんのカレー豚肉とひき肉入ってんだよ！作ってやるからAも食ってみ！」ーーー
『…………。』
『(また思い出しちゃった)』
頭から離れない笑顔をもみ消すように私は2つの肉をカゴに投げ入れた。
そして適当に飲み物を買い、おつまみになりそうな材料を買う。
『今週のご飯はまた今度でいっか。』
私はお会計を済ませて車に乗り込んだ。
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します！ (2019年8月17日 12時) (
レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます！お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです！ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます！！更新待ってます！頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイル | 作成日時：2019年2月25日 22時
