わたしの思いつき (ページ18)

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それに、身体の3箇所に入ったタトゥーが妙に色気を醸し出していて目のやり場に困る。

SW「かゆいところありませんか～…

ってあれ？もうのぼせた？」

どうやら赤面していたらしい。

「えっ？いや、ううん」

SW「ほんとに？」

必死に誤魔化したのに下から覗き込んでくるからさすがにもう我慢できなくなる。

「…スンウの、その、タトゥー、」

SW「ふふ、タトゥーがどうしたの？(笑)」

彼氏に向かってセクシーだ、なんて言えるはずもなく。

「はやく流して、！」

SW「はーい、(笑)」

どうにかこの妙な雰囲気をすり抜け、すべて洗って浴槽へ。

SW「触ってみる、？」

「えっ、」

わたしの気持ちをすべて見透かされているようだった。

恐る恐る、まずは腕に咲いた華をなぞる。

「すごい綺麗…」

SW「うん、俺もお気に入り」

「痛くなかった？」

SW「うーん、そりゃ痛かったけどこうやって一生俺に咲き続けるならって、」

「そっか、」

SW「こっちも触る？」

＂Don't rock me up.＂

自分自身を閉じ込めるな。

自分に限界をつけるから限界なんだ、っていつかスンウが言っていた言葉。

鎖骨の下に位置しているそれは、スンウの白い肌の上に強く示されている。

SW「もっとこっちおいでよ、(笑)」

「うん、」

こちらもまた、ゆっくりとなぞる。

普段ニコニコしてて甘えたで、どこか抜けているスンウからは想像できないタトゥー。

相当な覚悟で入れたんだと思うとすごい、なんて一言で片付けてはいけないような気がして。

SW「A、？」

「わ、ごめん、！」

思わず口付けていた。

「あれ、のぼせたかな、笑」

SW「…はじめてだ、」

「え…？」

SW「そんなに愛しそうにキスしてくれたの、

Aがはじめて。」

そう優しく微笑んで、抱き寄せた右側の肩にローマ数で自分の誕生日を示したタトゥーが入っていてこれが3つ目。

先ほどまでのわたしの余裕のなさに負けないくらい、スンウの鼓動もはやく波打っていた。

SW「いままでの子はさ、みんな気に入らなかったみたいなんだ。

体に傷つけてどうすんのって、」

放つ言葉の速さに併せるようにわたしの頭を撫でるスンウの手が温かくて泣きそうだった。