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夕食を食べ終わってからわたしは先にお風呂を済ませ、ウォヌと入れ替わったこの時間を利用してまた1つ仕掛けてみる。
ウォヌのクローゼットを開けると清涼感のある香りが鼻を掠めた。
香水は好きじゃないけど芳香剤にはこだわりがあるらしい。
わかりやすいように1番手前のTシャツを拝借する。
大は小を兼ねる、とはいうが身長差が20cmあるわたしには少し大きすぎた。
でもこれこそが今は好都合である。
全身鏡で確認するとなんとも隙の多い仕上がりだった。
我ながら気が引けるけどここは我慢だ。
ほどなくしてウォヌが風呂場から出る音が聞こえた。
何もなかったようにソファに腰掛け、テレビを見る。
リビングに入ってきたウォヌを横目に見ると、一瞬足を止めた。
作戦成功かもしれない。
と思ったのもつかの間、ウォヌはいつものようにお茶を汲んでわたしの横に座った。
それなりに対抗してきているのかもしれない。
WN「そんな格好してると風邪ひくぞ。
ズボン履きな。」
「ん…ちょっとのぼせちゃって、」
ウォヌの肩にもたれかかってみる。
少し肩が上がったのを感じた。
WN「お茶飲む？」
無言を貫く。
少し胸が痛むけど、いつまでも余裕そうにするウォヌが悪い。
WN「あ、ねえ、このTシャツ俺のでしょ。」
「うん、借りてみた。どう？」
WN「Aには大きすぎるな。」
一向に目を合わせようとしないウォヌ。
ただでさえ開いている胸元だけど、のぼせている設定だから襟元をパタパタとしてみる。
割と効果があったようで、ウォヌはこの数分でかなりの量のお茶を飲んだ。
「ウォヌものぼせた？」
WN「え、いや、」
「すごいお茶飲んでるけど、」
ウォヌの顔を覗き込んでみる。
「なんでこっち向かないの？」
さらに煽り立ててみると、耳が赤くなり始めた。
「耳赤い、やっぱりウォヌ
WN「…お前誘ってんの？」
ウォヌの髪を耳に掛けた瞬間。
両手の自由を奪われ、ソファに組み敷かれる。
熱を持ったウォヌの目は動揺からか少し揺れていた。
「ごめん、
ウォヌいっつも余裕そうに見えたから、」
WN「仕返し？」
「うん…」
WN「はぁ…、そんな心配しなくても俺はいつも余裕ねえよ。」
「え…？」
WN「Aが可愛すぎるから。
いつもじぶん抑えるのに必死だよ。」
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匿名 - 実在の人物をお取り扱いされてるようなのでオリジナルタグ外した方が良いかと思います。 (2018年9月19日 1時) (
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作者名：sara | 作成日時：2018年9月16日 0時
