もしあの日君に会っていなければ (ページ4)

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JB「よ！」

階段を勢いよく駆け上がってきたこいつは
朝から王子様モード全開で、
後ろにはすでにたくさんのファンクラブの女子達が群れを作って通路を塞いでいる。

女①「ちょっと、今あたしの足だれか踏んだでしょ！！」

女②「いやん、もう～あんたのせいで朝早くから
セットしてきた髪の毛がグチャグチャじゃな～い！！」

女③「ジェボム様～、こっちむいて～！」

毎朝毎朝ここは動物園なのかと錯覚するくらい
あちこちで悲鳴やら奇声やら歓声やら、、

その中心の人物がこちらに向かって歩いてくるんだからそれはもう迷惑以外の何者でもない。

『ん、』

テンション低いな～ったく、
とだめだししながらもう違う話をしてるこいつは
いつも通りうざいくらいにテンションが高い。

JB「ってことで放課後生徒会室な！」

『行かない』

JB「来い」

『いや』

JB「黙って来い」

『いやだったらいや』

JB「俺は言ったからな、来なかった時には

お前の正体をばらす」

ゾクッ……

そう。
この言葉のせいであたしは小さい頃から
こいつにずーっと束縛され続けてきた。
何か否定するとすぐ使ってくるこの手口、
なんでこうもあたしの悪い予感はあたるんだろう。