もしあの日君に会っていなければ (ページ1)

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JB「今年も目指せ優勝!!」

『いーよ、そういうの興味ないもん』

JB「つれねーの」

私たちが通う高校はごく一般の公立高校で
そこそこの学力と実績を兼ね備えている。
校訓は【文武両道】らしく、
部活動でいうと県大会のベスト8には入るところも珍しくはない。

そんな中でもここは特に行事ごとにやたら熱が入っていて学園祭もその中の一つ。
各学年7クラスあり、その中で優勝を目指す。
さらに3年生になると全校という基準の中から総合優勝を目標にしているクラスがほとんど。

私たちは2年生で
クラスでは、中心らしき人たちが頑張っているらしいが
正直しったこっちゃあない。

JB「お前そんなんで学校生活たのしいの？
高校生はさ～
ほらもっと、青春！みたいな
エンジョイ！みたいなのあるだろ？」

このうるさいのは幼馴染のイムジェボム。
小さい頃から散々付きまとわれて
もうかれこれ十数年はずっと一緒。

『おやすみ』

JB「なんでだよ～
今年こそは俺と青春の汗と涙流そうぜ！」

もう、ほんと構わないでほしい
しかも声でかいんだって！

先生「そこ、静かにしなさい。
LHR中ですよ」

ほらね、案の定怒られた
みんなの視線が痛いし、、、

JB「あ、すいません～」

女①「ジェボム君～
今年は誰と踊るの？？
もちろんあたしよね～？」

うちの学校では代々
学園祭では最終日に舞踏会をやることになっている。そこで踊るとその2人は結ばれるという
なんともインチキくさい噂まであったり。

女②「やめて！ジェボム君はあたしと踊るの！」

女③「は～？何言ってるの？あたしに決まってるでしょ」

先生「うるさいと何度言ったらわかるの！？」

そしてそう、こいつはむかつくほどにモテる。
昔からなにかと女の子にキャーキャー
はやしたてられながら生きてきたタイプで、
すでに中学生の頃からファンクラブがあったそう。

JB「みんな俺のために喧嘩しないで？
俺は、み～んなのものだよ」

女子「キャーーーー!!」

や、全部お前のせいだよ！！
と心の中でつっこんで私は眠りについた。