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77.(side T.O) ページ28

アホちゃう?おまえの事なんかすっかり忘れてるから安心せぇ!と心の中で毒吐きながらも笑顔を浮かべた。

友達がビックリして、Aと俺の顔を見比べる。





「大倉さぁ〜ん!電話終わりましたぁ?」



なんて話してたら、肉食系モデルが甘い声で俺を呼ぶ。

しかも俺の隣に来て腕を絡めてくる。



「あれ、知り合いですかぁ?斉藤さんがそろそろお開きにしよっかって」

「そうなん?どうでもええけど離れて?」

「ん〜?2人で次行きましょ?」

「え〜、嫌〜」

「え〜?離れるのが?何処でも行きますよ〜」



言いながら俺に絡む腕の力が強くなる。

ほんまに酔うてんのかな?

場所も場所やし、さっきよりさらにグイグイ来られて、ますます引いてんのに、お構いなし。

頭も悪過ぎるんかハートが強いんか…今の嫌、どうしてそっちで受け取れたん?

Aおるし、ほんまに止めて欲しい。



「アホちゃう?何処も行くわけないやろ」



今度はレイナが現れて、しかも俺をアホみたいに誘うから、みんなポカンとしてもうたけど。

俺を見上げるAの顔だけが少しだけ歪んだ。

目ウルウルさせて。アカン、どないしよ。めっちゃ可愛ええ。



「…なんか邪魔入ったし、戻ろ。Aちゃん、またお店行くな」

「…はい、お待ちしてます」

「…俺本気やし、元彼とより戻したらアカンで?」



もう一度アイドルスマイル浮かべて、席を離れた。

お開きやって言うし今日はAんとこ帰ろ。



「ほんでレイナちゃん、ええ加減腕離してくれへん?」

「えー、なんでぇ?」

「ん?興味ないの気付かん?共演者やから我慢しとるだけやん?事務所通してNG出したろか?」



レイナちゃんくらいならすぐ潰れるんちゃう?って睨み付けたら睨み返されてもうた。

まだ共演シーン残ってるけど、ええよな。

仕事はちゃんとやってくれるやろ。

腕は離れたけど、代わりのようにまとわりつく自分とは違う香水の匂いが鼻をついた。

78.→←76.(side T.O)



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作者名:咲菜 | 作成日時:2022年5月10日 17時

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