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キラキラとイルミネーションが輝く12月。
受験生の私達には酷い仕打ちだと思うけど。
裕と迎える3回目のクリスマス。
2人して自宅から通える大学を志望しているし、来年のクリスマスは楽しく過ごせば良いかなと思うと、今年一年くらいは仕方ない。
そう思ってたら、裕からイルミネーションでも見に行こってお誘いがあった。
裕と光のベールに包まれた並木道を歩く。
「綺麗だね」
「せやなぁ」
見上げた裕が優しく微笑んだ。
クリスマス寒波が襲来して一気に冷え込みが強くなった今日。
「雪、降るかなぁ」
「降らんでええわ」
「夢がないなぁ」
「寒いだけやん。まぁ…手繋ぐ理由が出来たけど」
いつもだったら恥ずかしがってなかなか繋いでくれない手も、今日は恋人繋ぎ。
「来年は凄いお洒落なレストランとかでデートしようよ」
「夜景の見えるレストラン？おまえほんまそんなん好きやな」
「いいじゃん。憧れるもん」
「ほな頑張ってバイトせな」
「その前に大学合格しなきゃね」
「それ言うなや、もー」
裕がもう勉強飽きたわー、
バスケしたいわー、
ってボヤき出したから笑っちゃう。
「あと少しだよ」
「…ほんまあと少しやな」
不意に裕が足を止めた。
急に真剣な顔するから、違和感しかなくて。
「…裕？」
「A、」
「…何？どうしたの？」
裕がふーっと息を吐き出して、目を伏せた。
「俺、大阪に帰ろうと思ってんねん」
「…え？」
「大阪の大学受験しようと思ってる」
「………なんで」
だって裕も自宅から通える大学受けるって、言ってたのに。
意味がわからなくて、裕を見上げるけど、その目は伏せられたまま。
「………ごめん」
ごめん、じゃ何もわからないのに。
大事な時はいつだって真っ直ぐ私の目を見てくれるのに。
「向こうに行きたい大学見つけた？」
小さく首を縦に振る裕。
本当に？本当にそれだけ？
「…私のこと嫌いになっちゃった？」
思わず出た言葉に裕がようやく視線を上げた。
「ちゃうっ」
「…遠距離、恋愛？」
「…になってまうけど……」
「…そっか。会いに行ってもいいんだよね？」
「…おん」
「じゃあ私もたくさんバイトしなきゃ」
でも裕の瞳が、不安気に揺れてるから。
精一杯明るい声を出したつもりなのに。
自分の声が震えてるのがわかった。
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咲菜(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます😊拙い文章でそれぞれの気持ちが伝えきず… 力不足…申し訳ないです😥新たにお話を増やす予定はありませんが、お読みいただき、キュンキュンドキドキしていただき、ありがとうごさいます☺️ (2022年6月6日 21時) (
レス) id: 27e6913478 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 黒さんの話をキュンキュン、ドキドキしながから拝見してました！もし可能なら…黒さんがカラオケ前や電車の中などで当時どういう気持ちだったのか、最後の方で出会った時の気持ちお話してますが、もう少し黒さんバージョンも読んでみたいなぁと思いました。 (2022年6月5日 19時) (レス) @page14 id: 71977cedf6 (このIDを非表示/違反報告)
咲菜(プロフ) - かぴおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます😄満足して頂ける結末かはわかりませんが…引き続きお楽しみ下さい☺️ありがとうございます！マイペースに更新させていただきますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2022年3月3日 12時) (レス) id: c0c5be961e (このIDを非表示/違反報告)
かぴお(プロフ) - 黒さんのお話めちゃくちゃ楽しく拝見させていただいてます！更新が楽しみです。結末が気になるところではありますが、終わってほしくもない（ ; ; ）無理なさらずにお話書いていただけたら嬉しいです！ (2022年3月2日 21時) (レス) @page1 id: 726d4675c4 (このIDを非表示/違反報告)
咲菜(プロフ) - 瑛恋さん» 日課にして頂けるなんて😭楽しみにお待ち頂きありがとうございます🥰そして登場しました！笑 今日その予定だったのでコメント見てドキドキしました！引き続きお楽しみ頂ければ嬉しいです😊 (2022年2月15日 21時) (レス) id: c0c5be961e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲菜 | 作成日時：2022年2月7日 21時
