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「それに、ほんと…彼氏とかじゃないから」
「ほな彼氏になったら教えてな？俺も挨拶したいやん」
「…隆ちゃんは家族じゃないから、そんな事しなくていい」
思わず出た言葉。
言ってからしまったって思ったけど、もう遅い。
隆ちゃんが少しだけ眉毛を下げた。
「…ご、めん」
「ええよ？でも俺にとったらAは可愛い娘やからな？」
わしゃわしゃと私の頭を撫で回して、店員さんはよ案内してくれます？って微笑んだ。
それでも隆ちゃんはやっぱり大人だし、私が案内した席に座って、何事もなかったようにメニューを眺めてる。
「夏野菜のゴロゴロカレーやて。美味しそうやん」
「うん、店長イチ押し」
「ほなそれと、ビールちょうだい？」
「…こんな昼間っから飲むの？」
「日曜日やもーん。Aの働く姿ツマミに一杯くらいええやんかぁ」
わざとらしいくらい明るい声を出す隆ちゃんに、胸が痛くなる。
その後隆ちゃんはあっという間にカレーを食べ終えて、しばらく私を眺めてニコニコした後、
仕事頑張りやって店を後にした。
「さっきの人、お父さん？」
帰り際相葉くんが、聞いてきた。
「あー、違う、けど…」
隆ちゃんの事なんて説明したらいいんだろう。
パパとママの友達。
ママの会社の同期。
小さい頃から可愛がってくれる、親戚のおじちゃんみたいな。
私の事娘だって言ってくれる、もう1人のお父さんみたいな。
どれも合ってるけど、どれも違う。
「パパとママの友達。小さい頃から可愛がってくれてて」
だけどそう説明するしかないのはわかってる。
説明する私に横山くんの視線が刺さる。
言い訳みたいに聞こえるのかな？
横山くんが私の気持ちを知ってるわけないから、そんなの私の勝手な思い込みだってわかってるんだけど。
どうしていいかわからなくなって目を伏せた。
「…そうなん？お父さんかと思った。こないだ門限破ってもうたし、怒られるかドキドキしててん」
そんな私にいつもと変わらない横山くんの声。
「…なんか、ごめんね」
「ん？なんで？」
「私がワガママ言ったから、横山くんに余計な心配かけちゃってる」
「俺も一緒に見たかったからええねん。めっちゃ嬉しかったし」
横山くんが私を見ながら、そう言って。
「次は、気にせんと行けるようにちゃんとしてから行こ」
優しく微笑んだ。
俺がいるの忘れてない？って相葉くんが横山くんをからかいながら、2人は店を後にした。
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咲菜(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます😊拙い文章でそれぞれの気持ちが伝えきず… 力不足…申し訳ないです😥新たにお話を増やす予定はありませんが、お読みいただき、キュンキュンドキドキしていただき、ありがとうごさいます☺️ (2022年6月6日 21時) (
レス) id: 27e6913478 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 黒さんの話をキュンキュン、ドキドキしながから拝見してました！もし可能なら…黒さんがカラオケ前や電車の中などで当時どういう気持ちだったのか、最後の方で出会った時の気持ちお話してますが、もう少し黒さんバージョンも読んでみたいなぁと思いました。 (2022年6月5日 19時) (レス) @page14 id: 71977cedf6 (このIDを非表示/違反報告)
咲菜(プロフ) - かぴおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます😄満足して頂ける結末かはわかりませんが…引き続きお楽しみ下さい☺️ありがとうございます！マイペースに更新させていただきますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2022年3月3日 12時) (レス) id: c0c5be961e (このIDを非表示/違反報告)
かぴお(プロフ) - 黒さんのお話めちゃくちゃ楽しく拝見させていただいてます！更新が楽しみです。結末が気になるところではありますが、終わってほしくもない（ ; ; ）無理なさらずにお話書いていただけたら嬉しいです！ (2022年3月2日 21時) (レス) @page1 id: 726d4675c4 (このIDを非表示/違反報告)
咲菜(プロフ) - 瑛恋さん» 日課にして頂けるなんて😭楽しみにお待ち頂きありがとうございます🥰そして登場しました！笑 今日その予定だったのでコメント見てドキドキしました！引き続きお楽しみ頂ければ嬉しいです😊 (2022年2月15日 21時) (レス) id: c0c5be961e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲菜 | 作成日時：2022年2月7日 21時
