Important Story.3 (短編集)

C#6(ﾘｸ) ページ46

｢...おはよ｣

｢おはよう｣






キッチンで朝ご飯の用意をしてる私に抱きついた旦那。






めずらしく早起きだなぁ、なんて思いつつ手を止めない私。









｢ねぇ構って？｣

｢えぇ？(笑)｣

｢悠真(ﾕｳﾏ)が起きるまで...ね？｣

｢今いそがしいのー｣









息子の前ではすごく堂々としてるのに、2人になると途端に甘え出す。

でも、悠真ももう起きてきちゃうし...









｢っ、！｣

｢隙だらけ(笑)｣

｢ばかっ！｣









いとも簡単に人の唇を奪う。







...と、そこへ









『ママ...！パパ！何してるの！』

｢あ、悠真起きた｣

『パパ離れてー！』

｢えー｣









わがまま王子降臨です。

ちなみに悠真の事ではなく、旦那、友裕の事です。






こうなったら大人気なくも、絶対に譲りません。









『パーパ！！！』

｢ちょ、悠真、痛い痛い痛い！｣

『はーなーれーて！』









最近息子が覚えた技をくらい、友裕にダメージ。


そして、友裕が私から離れたその一瞬の隙をついて私の足にしがみついた悠真。









『ママは悠真の！』

｢悠真ぁぁぁ｣









半分ちょうだい？

なんて言い出した友裕をよそに息子は満足気。









きゅんってしちゃいました。(笑)









(譲れない)

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