西川家のツンデレ姫 vol.２

もちろん全部。 ページ29

あるオフの日の昼下がり


俺の嫁さんは、突然こんなことを聞いてきた。





あ「はる？」



遥「ん？なんや？」



あ「はるは、私のどこが好きなの？」









え？って聞き返しても変わらなくて、しばらくの間沈黙。


それを破ったのは、やっと単純な質問の意味を理解した俺。









遥「好きなとこ、全部やで？


Aの全てが愛おしくて、全てが大好きやねん」




あ「...」




遥「おい、なんか言えや」









ふと隣を見ると、涙腺崩壊して


ポロポロどころか、ボロボロ涙を流していた。









ほっとくことなんてできるはずも無く、


力いっぱいギューーーっと抱きしめて頭をぽんぽんした。









遥「広輝みたいやなぁ、泣いてると」



あ「良いよ、私はるより年下だもん。


はいはい、どうせ幼稚ですよー」



遥「なに言ってんねん笑」









全てが大好き。


優しい声も、その温もりも、泣いた顔なんかも


全部、全部。









君という人は僕の好きなもので溢れてるから。









(広輝！！)

(はーい？？)

(何やお前、ママそっくりやん)

(まぁま！！！！)

(あー、あかんでー？)

(？？？)

(ママはパパのやから)

(はる⁉︎///////)

西川time〜作者です〜→←つなげる意識。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す