西川家のツンデレ姫 vol.２

試合前。 ページ22

あ「よし！OK！」



遥「ほな行くでー」









今日は、ひろの生まれて初めての観戦日。


はるが行く時に一緒に行くことになって


そうすれば、卓さんや拳士さんにひろを会わせてあげられるから一石二鳥。









『ガチャ』




遥「はざーす」



あ「おはようございます」







挨拶をして顔を上げると、見慣れた顔がばっとこっちを向いた。







拳「Aちゃん！！久しぶりー！！


お！！広輝くん！初めまして！拳士だよ！！！！！」














あ、拳士さん、そんな大きい声出したら...









広「ふぇぇぇぇ！！」








やっぱり...


私に似て人見知りのひろは、泣き出した。





あ「よしよし、大丈夫だよ〜」







背中をぽんぽんと叩くと落ち着いたらしい。









卓「Aちゃんも母親の顔になったなぁ」



遥「ほんまっすよ。広輝なんて俺よりAにベッタリですもん。」



卓「だろうな」



遥「え、」









後ろの方からこんな会話も聞こえてきて


はるには結構助けてもらってるけどなー、なんて思う(言わないけど)。








コ「ほらーお前らー


ノックやるぞー」



全「「「「「はーい」」」」」




あ「じゃあ、先に行ってるからね」



遥「はいよー」









ロッカールームを離れて席に行くと、


いつも通りほぼ満員。






ひろの初観戦が白星になりますように。









(あ、忘れ物したわ)

(ん？家に忘れたの？)

(ちゃうわ。ここにや。)

(え？......っ//////)

(ほな、行ってきます！)

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