【SERVAMP】末っ子は椿だと思ってた？-2-【男主】

だい47わ 馬鹿は常に馬鹿 ページ7

《梅原side》

はぁ、と軽くため息をつく

やっぱりみつる(バカ)はどこまでもみつる(バカ)なのね

呑気にしてるわ

今結構すごい情報を吐いてくれたのに

…私が聞いてるからいいものの、少しは成長してほしいものよ

体がずっと小さいから精神まで幼くなってるのかしら？

…ただでさえバカなのに、救いようが無いわ

ふぅ、それでなんだったかしら

…ああ、探し物

綿貫桜哉ったら｢黒い…｣で発言を止めちゃったのよね

こんなことしてるんだもの

吸血鬼関連だとは思うけど

黒、黒ねぇ…

SERVAMP全員共通の黒いもの…

もしかして、あの擬態？

確か色は皆黒だったはず

頭のは見たこと無いけど

まあそれならこんなことして探すでも無く見つけられるし違うか

園｢なぜ、そんな話をする？｣

イヴがそう問いかけた

桜｢…さあな。時間稼ぎ、かな。オレの話なんてどこまで嘘かわかんねーだろ？わかってる。オレはいつでも中途半端だ…｣

園｢悪いが、今は貴様の感傷に付き合っている時間は無い｣

あら、イヴの方がやたら余裕ね

何か策でもあるのかしら？

桜｢何言ってんだ。お前はしばらくここからださねーよ…っ！？｣

み｢っ、綿貫桜哉！？｣

綿貫桜哉が突然フラ付き、壁にもたれかかった

何かしたの？

今の一瞬に？

まさか、私が気づかなかった？

私が動揺している間にみつるは綿貫桜哉を支えていた

あんのバカっ！

頭の友人だから駆け寄ったんでしょうけど、何も7番目達がいる前で行かなくてもっ

園｢広い場所でどのくらい効果が出るか心配だったが…吸血鬼に聖水が効くという話が本当で助かった｣

梅｢聖水？｣

園｢エレベーターが落ちた時からその聖水とやらを霧状にして撒いていたんだ｣

言われてみれば、トランクから何か出ている

霧なんてほぼ視界に映らないわ

これは仕方ないわね

梅｢ちょっと、その聖水とやらは吸血鬼を絶命させるほどのものなのかしら？｣

園｢…ひどくても精々気絶するくらいだろう。貴様ら、やはり椿側では無いのか？｣

み｢んなわけないじゃん！ただ、綿貫桜哉は死なせれないだけ｣

……あんのバカ

あーもう、知ーらない

梅｢…モタモタしてていいのかしら？なんなら、相手して差し上げてもいいのよ｣

そう言うと私達を睨んでから彼等は階段へと消えていった

桜｢あ、んたらは｣

梅｢…私達は貴方に死なれて欲しくないの｣

だって貴方は頭の特別だもの

そんな人を、私達が放って置けるなんて

できるわけないじゃない

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