【SERVAMP】末っ子は椿だと思ってた？-2-【男主】

だい71わ 知りたいことがあり過ぎる ページ31

俺の言葉に目を見開いた2人

いや、周りにいた俺の下位吸血鬼以外は皆そうか

8番目の顔なんてもう傑作だわ

椿｢は…？末っ子って｣

ク｢…9番目の、サーヴァンプだと？｣

貴｢そうさ！正真正銘、ボクが最後に作られたサーヴァンプ。だから8番目、いや椿。ボクは君の話にとても興味があるんだ｣

そう、気になってんだわ

アイツは俺を作ったらたった一言だけ俺に言葉を述べて

俺の前から、消えた

俺はアイツとトータルで10分ほどしか共にいなかった

その10分も己がどういう存在なのか

その説明がほとんどだ

貴｢アイツはボクの前からすぐに消えたんだ。だからボクは兄さん達に会ってみたかったんだよね。ボクたちの存在理由を聞きたかった｣

ただの人外兵器としてなのか

人間と変わらないような振る舞いなのか

世界を支配してやろうとするのか

俺らをなぜアイツは作ったのか

俺には知るすべが、兄さん達に聞くことしかないんだよ

俺はアイツの名前すら知らないんだから

ク｢…コイツは後だ。椿、お前の目的はなんだ？｣

椿｢そうかい？んー、僕はね、見たいものがあるんだ。そのために兄さん達7人に協力してもらってる｣

スルーされた…

いやでも、ここは黙っておくか

話の腰を折って会話を切られるのは困る

椿｢ひとつ聞かせてよ。君だけが聞いたはずの、先生の最期の言葉をさ｣

先生…アイツのことか？

最期ってことは、アイツを看取ったのは1番目？

いや、もしくは…

ク｢最期に…話は…｣

椿｢何も？僕が生れてから先生は誰とも会っていなかった。会ったとしたら“殺しに来た”君だけだ。まあ、まさか弟がいたのは想定外だけど｣

やはり、そうか

1番目がアイツを殺したのか

まあ、間違いではない気がする

俺らみたいなのを作れるなんて、アイツこそが真の化け物だしな

椿｢でも、そうか…。やっぱり先生は僕だけに期待をしてるんだ。君にも、突然作った弟にも何も話さなかったんだから！！｣

8番目だけに何かを託したってことか？

しかし1番目がアイツを殺しに来た時に8番目と鉢合わせなかったのはなんでだ

1番目は8番目の存在すら気づいていなかった

まあ、俺は最初に言われてたから上に8人いることは知ってたけどよ

アイツが1番目が自分を殺しに来たと悟っていたということか？

それで、8番目を逃がしたと？

まぁ、でも、1番しっくりくる理屈はそれか

なんとなく、アイツの目的が見えなくもない

が、確信的なものなんて何も無い

さて、どうするか

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