【SERVAMP】末っ子は椿だと思ってた？-2-【男主】

だい54わ 大混乱な吸血鬼 ページ14

《ロウレスside》

“ブラト”という名前

物も血も与えられないから契約者とはならないが

ロ｢なんでブラト？｣

レ｢ん？吸血鬼から血＝blood≒ブラッドから少し弄ってブラト｣

ロ｢へぇ。即決めた割には考えて──｣

レ｢あと｣

ロ｢ん？｣

レ｢貴様、黒と白のハリネズミだろ？Black&Whiteを縮めてブラト｣

ロ｢後半の理由が単純過ぎないスか！？｣

レ｢わかりやすくていいだろ｣

フフフッとレイは笑い、ベットから立ち上がった

って、うぇ！？

レ｢おお。ここは俺の小屋だ。今から飯に…ん？どうした？そんな急に丸まって｣

ロ｢……着替えないっスか？｣

レ｢着替え？…ああ、上着を借りていたか。すまん。今着替える｣

うわぁぁああ！！！

なんなんすかなんなんすかマジで！？

え、なに！？

なんなのあの妙な色気！！

てか俺のがデカいからぶかぶかの上着から足が出てて

これってあれじゃないスか！？

か、彼シャツとかいうアレじゃ───

て、まてまてまてまて、待て

落ち着け俺ぇ

アイツは男、俺も男

おまけに付き合って無いから

彼(・)シャツとかありえないから！

しかもさっき全裸だって見ただろ！？

細いとはいえ、美人とはいえ、ナニは付いてんだぞ？

そんな相手に俺は何を考えてるんだが

レ｢着替えたぞ。上着は、｣

ロ｢っっ、鎖骨なんか出してんじゃねぇスよ！！萌え袖とかしてんじゃねーよ！！｣

レ｢い、いや、どちらも不本意なのだが｣

うわぁぁあああ！！！！

わぁぁあああ！！！

ぁぁあああ！！

ぁあああ！

あああ

あ……



＊＊＊



レ｢…落ち着いたか？｣

ロ｢ハイ｣

やべぇ、マジでどうしたんだよ俺

レイには自分の上着を羽織ってもらい、袖を折ってもらうことでやっと落ち着けた

人型になって謝る

明らかにおかしかったもんな、俺

レ｢それでお前、まだ町に行かないのか？｣

ロ｢……へ｣

レ｢吸血鬼というほどだ。血は必要だろう？それにイヴとやらも｣

そりゃ、そうなんだけど

ロ｢…血は頻繁に飲まなくても平気だし、イヴだってもう何年もいないし、別に戦いたい訳でも無いし｣

レ｢ブラト？｣

ロ｢てことで、しばらく居座ることにしたっスよ！｣

レ｢はぁ？なぜだ。意味がわからん｣

俺だって意味わかんない

けど、なにより今思うのは

ロ｢いいじゃないっスか！よろしく｣

こんな森の中、お前を1人したくないってこと

ひどく、お前と離れ難いと思っているということ





ただ、それだけなんスよ



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